「急に予定が入り一時的にお金が必要になったのでカードローンに申込んでみようかな」
「クレジットカードのキャッシング利用枠では足りないのでカードローンを検討したい」
「すぐにお金が必要というわけではないが万が一に備えてカードローンを作っておこうかな」
上記のような理由でカードローンを検討されている人もいらっしゃるのではないでしょうか。
カードローンは銀行やクレジットカード会社、信販会社、消費者金融などが発行している個人向けの融資サービスです。
不動産などの担保を必要とせず、借入れの利用目的も問わず、限度額の範囲内であれば何度でもお金を借入れることができ、一般的にクレジットカードのキャッシング利用可能枠と比べて限度額が高く、かつ金利は低く設定されているので、まとまった資金を必要としているケースや万が一お金が必要になった場合に備える手段として活用しやすいといえます。
一方で利用のしやすさからついつい借りすぎてしまうと後々返済に困ってしまう可能性もありますので、カードローンの利用は計画的に行う必要があります。

そこで、この記事では計画的にカードローンを利用するために押さえておきたい①カードローンの基本的な仕組み②銀行系や消費者金融系といったカードローン発行会社の種類・特徴をわかりやすく解説します!
カードローンとは
カードローンとは利用限度額の範囲内であれば何度でも自由にお金を借入れることができるローンを目的としたカードです。
申込者の申請に基づきカードローン会社による所定の審査(年齢、年収、職業、収入の安定度、信用情報、他社借入状況など)が行われカード発行の可否や利用限度額が設定されます。
審査通過後にカードが発行され、銀行やコンビニのATMでお金を借入れたり、インターネットを使って自分の口座に振り込まれるように手続きをすることで借入れが可能です。
※近年ではカードの発行を省略して口座に直接お金を振り込んでもらうタイプやスマホをカードの代用として利用できるタイプもあります。ただしカードローン会社によって対応が異なりますので事前に確認が必要です。
カードローンの仕組み・特徴
カードローンの仕組みや特徴を理解するうえで押さえておきたい「利用目的の有無」「担保や保証人の有無」「借入れや返済の自由度」「利用限度額と金利の関係」についてそれぞれ解説します。
カードローンの利用目的
カードローンは住宅ローンや教育ローン、マイカーローンのように利用目的が限定されていません。
そのためケガや病気による急な出費や冠婚葬祭が重なってしまった場合や休日のレジャー費用、日常のお買い物や趣味のための支出、また、クレジットカードのショッピング利用分の支払いのためや他社からの借入れを返済する目的のため等にも利用することが可能です。
このように暮らしの様々な場面・目的に応じて利用できるカードローンですが、カードローンは主として個人向けの融資サービスであるため「事業性資金」には利用できないことが多いです。
そのため個人事業主の方や会社経営をされている方で事業のための資金を調達されたい場合は通常のカードローンではなく「ビジネスローン」や「事業者向けカードローン」の活用を検討されるといいでしょう。
(使用目的は)「趣味/娯楽(レジャー、旅行を含む)費用」が 41.7%と最も高く、次いで「食費」が 17.0%、「外食等の遊興費」が 14.5%
引用:日本貸金業協会
保証人や担保の有無
カードローンは利用目的が問われないお金を(事業性資金は除く)、比較的多く(クレジットカードのキャッシング枠と比べて)借入れできるため、なかには「不動産などの担保設定が必要なのでは?」「保証人が必要なのでは?」と疑問を抱かれる人もいらっしゃるかもしれません。
カードローンの申込みにあたって一部のカードローン会社(銀行系に多い傾向)では保証会社による保証を受けることが項目に入っているケースもありますが、その他のほとんどのカードローン会社では担保設定や保証人不要で申込むことができます。
借入れや返済の自由度
カードローンは銀行やコンビニのATM、口座への振込による方法によって利用限度額の範囲内であれば自由にお金を借入れることができます。
返済においても毎月○日などのカードローン会社で定めている日や利用者が指定した日に返済する「約定返済」だけでなく、お金に余裕のあるタイミングなどに随時ATMや振込、店頭で返済できる「臨時返済」にも多くのカードローン会社が対応していますので返済の自由度も高いです。
なお、毎月の返済額はリボルビング払いを採用しているカードローン会社が多く、リボルビング払いには利用残高に関わらず一定額を返済していくタイプと利用残高に応じて返済額がスライド(例:利用残高が10万円の場合は返済額3,000円、追加で借入れをして利用残高が50万円になった場合は返済額1万円など)するタイプがあります。
好きなタイミングで少しずつ返済することができる
引用:カードローンの3つのポイント(三井住友カード)
利用限度額と金利の関係
カードローンの利用限度額(極度額)は「500万円まで」や「800万円まで」「1,000万円まで」など各カードローン会社で異なり、申込みができる最少金額も「1万円から」や「10万円から」など様々です。
ただし利用限度額と金利には各社同様の傾向があり設定される利用限度額が高ければ高いほど金利は低くなっています。
例:10万円~800万円の利用限度額で金利が4.0%~15.0%で設定されるカードローンのケースで考えると利用限度額が10万円~100万円以下の場合は12.0~15.0%と比較的高めの金利になりやすく、利用限度額が700万円~800万円と高く設定された場合は金利が4.0%~5.0%と低く設定されやすい。
(※上記はあくまでも傾向を記載するための一例です)
なお、利用限度額は「500万円まで」や「800万円まで」といった最大金額を希望したとしても必ず付与されるわけではありません。カードローンには貸金業法による総量規制の規定が適用されるため借入総額が年収の3分の1を超えない範囲で設定しなければならないからです。

ちなみに銀行系カードローンの場合は総量規制の対象ではありませんが自主規制等によって制限していることが多いです。
カードローンの種類・特徴
カードローンは発行会社の違いによって「銀行系カードローン」「信販系カードローン」「消費者金融系カードローン」の3種類に分類することができます。
それぞれ金利や審査の通りやすさ、審査のスピード、サービス内容に特色がありますので、カードローンの選択にあたり、その違いや特徴を把握しておきましょう。
銀行系カードローン
銀行系カードローンとはメガバンクや地方銀行、ネット銀行などが発行しているカードローンのことです。
銀行系カードローンのメリットは銀行という信頼性の高さに加えて、上限金利を15%程度と低めに設定している傾向があることです。(消費者金融系カードローンは上限金利を18%程度に設定していることが多い)
一方で即日融資には対応していない場合が多く審査結果の通知には一定の日数がかかることがありますので早急にお金を借入れたい人にとってはデメリットとなります。
さらに金利が低めに設定されていることもあり、一般的に他のカードローンより審査は厳しめと考えられています。
信販系カードローン
信販系カードローンとは代金の後払いや分割払いに対応している信販会社やクレジットカード会社が発行しているカードローンのことです。
信販系カードローンは銀行系や消費者金融系に比べて、あまりピンとこない(イメージが湧かない)人もいらっしゃるかもしれませんがJCBやオリックスクレジットといった信頼性が高い企業が発行しています。
メリットとしては信販系ならではの特典やATM手数料月○回まで無料などの独自サービスが付帯されていることが多く、上限金利の面においても低めに設定されている傾向があることです。
一方で即日融資には対応していない信販系カードローンもあり、消費者金融系カードローンと比較して審査結果の通知に時間を要する可能性があります。
信販系カードローン(おすすめ)
消費者金融系カードローン
消費者金融系カードローンとは消費者金融が発行しているカードローンのことです。
消費者金融系カードローンのメリットは審査から発行までのスピードがはやく即日融資にも対応している会社が多いこと、さらに最大○日間は金利手数料ゼロ円といった「無利息期間」が設定されている傾向があることです。
一方で上限金利が18%程度に設定されていることが多く銀行系カードローンに比べて金利負担が大きくなってしまう可能性があります。
<わかりやすい解説動画>
カードローンとキャッシングの違い・それぞれのメリットを比較
消費者金融系カードローン(おすすめ)
さいごに
この記事では利用する前に押さえておきたいカードローンの基本的な仕組みと「利用目的の有無」「担保や保証人の有無」「借入れと返済の方法」「利用限度額と金利の関係」。さらに「銀行系カードローン」「信販系カードローン」「消費者金融系カードローン」の特徴について記載しました。
カードローンは入会費や年会費といった維持手数料はかからないことがほとんどですので、すぐにお金が必要な場合だけでなく、万が一に備えてカードを所有しておきたい人にとってもメリットがあるといえます。
ただし、利用目的が問われない点やコンビニATMなどで簡単にお金を借りることができてしまう点など、その気軽さからついつい借りすぎてしまうリスクもありますので、利用にあたっては事前に返済プランまで検討したうえで活用するなどの計画性が大切です。
カードローン関連の情報は以下の記事も参考にしてください。