こんにちは。
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。
独立系FPの私は相談業務の一つとして資産売却のお手伝いをしています。
そのなかで「ダイヤモンドを売りたい」という相談を受けることもあり、優良買取店を探して紹介したり、間に入って価格交渉をしたりといったことを10年以上やっています。
そんな経験からダイヤモンドを高く売るコツがわかりましたので共有したいと思います。
結論を先に書きます。
ダイヤモンドを高く売るコツ
①売りたいダイヤモンドの価値を把握する
②必ず複数業者に見積りをとる
かなりシンプルな答えですが、上記をしっかり実行することで安く買いたたかれたり、安易に売却したりすることを回避でき、さらに査定額UPの交渉余地もうまれますので高価買取につながります。
そこでこの記事では上記2点を実行するためのポイントや注意点をわかりやすく解説します。
ダイヤモンドの価値を把握するポイント
ダイヤモンドはおもに「需要と供給のバランス」「外国為替相場」「ダイヤモンドの品質」によって相場が形成され、そこに「各買取店のスタイル(買取率)」が加わって買取価格が決まります。
ダイヤモンド売却にあたり(すぐに売りたい場合)コントロールできるのは買取率の高い買取店を選ぶことだけですが、その場合ダイヤモンドの品質をある程度把握しておくと買取率UPにつながる可能性が高いです。
理由は買取店の査定価格が適正かどうかの判断ができ、値上げ交渉などのプラスアルファの余地が発生するからです。
ダイヤモンドの品質(価値)を把握するポイント
①ダイヤモンドの形状(ラウンドブリリアントカットかどうか)
②ダイヤモンドの4C(カラット、カラー、クラリティ、カット)
③マイナスポイントの有無(蛍光性、加工処理)
ダイヤモンドの形状
まずは売りたいダイヤモンドの形状を確認しましょう。
理由は形状がラウンドブリリアントカット(丸形)かそれ以外のファンシーカットかで買取価格が大幅に変わるからです。
ファンシーカットにはハートシェイプカット、オーバルカット、プリンセスカットなど数十種類以上の形状がありますが、ほとんどの買取店でラウンドブリリアントカットに比べて価格がダウンします。
確認方法は鑑定書をお持ちであれば表記されていますのでご確認ください。お持ちでなければ肉眼で綺麗な丸形かどうかをチェックされてください。
ダイヤモンドの4C
ダイヤモンドの4Cとは【Carat(カラット)】【Color(カラー)】【Clarity(クラリティ)】【Cut(カット)】のことです。
この4項目はダイヤモンドの価値を評価する重要な部分です。鑑定書をお持ちの場合は確認してグレードを把握されてください。
ちなみにダイヤモンドの鑑定書は、その鑑定機関によってランクがあります。
「中央宝石研究所」「AGTジェムラボラトリー」「GIA USA」の3機関であれば信頼性が高いので評価をそのまま信用してOKですが、その他の鑑定書は実際の価値よりも高めに記載されているケースがありますのでご注意ください。
Carat(カラット)
カラットとはダイヤモンドの重量のことです。1ct(カラット)=0.2gとなっており4Cのなかでも特に重要な部分です。
一般的に0.5ct(カラット)以上から買取価格が上がりだし、1ct以上になるとさらにUPします。
Color(カラー)
カラーとはそのままの意味で色のことです。無色透明なものほど価値が高いと考えられており「D」~「Z」までのアルファベットで評価されます。
最も評価が高いのが「D」で以降は(E→F→G→H…)徐々に無色から黄色になっていき最も低評価の「Z」では肉眼でもはっきりとわかる明るい黄色になります。
なお、ピンクダイヤやブルーダイヤなどのカラーダイヤは無色透明ではありませんが希少性の高さから高額で取引(オークションで数億円なんてことも!)されています。
Clarity(クラリティ)
クラリティとは透明度のことです。ダイヤモンドに含まれる内包物の割合や表面のキズなどによって評価されます。
評価は10倍率ルーペでも内包物等を確認できない「FL」「IF」が最高評価となり、以降は内包物等が発見されやすくなるにつれて「VVS1」「VVS2」「VS1」「VS2」「SI1」「SI2」「I1」「I2」「I3」の順で評価がさがっていきます。
Cut(カット)
カットとはラウンドブリリアントカットの等級評価のことです。
評価には5段階あり最も評価の高い「Excellent(エクセレント)」から「VeryGood(ベリーグッド)」「Good(グッド)」「Fair(フェア)」「Poor(プア)」の順で評価がさがっていきます。
「Excellent(エクセレント)」評価のなかでも「ハート&キューピットトリプルエクセレント」に該当する場合は買取価格がUPする可能性があります。
一方で「Fair(フェア)」と「Poor(プア)」は「Good(グッド)」より大幅に価格ダウンする可能性が高いです。
蛍光性や加工処理の有無
ダイヤモンドは形状や4C以外にも蛍光性や加工処理の有無でも価値が大きく変わります。
蛍光性はブラックライトを使ってダイヤモンドに紫外線をあてたときの色の反応をみるもので、蛍光性がない「NONE」が最も評価が高く「FAINT」「MEDIUM BLUE」「STRONG BLUE」「VERY STRONG BLUE」の順に蛍光性が強くなっていき評価がさがります。
加工処理にはレーザーを使って内包物を取り除いたレーザードリルホール(LDH)やダイヤに熱を加えることで無色に近づけるHTPT処理があります。いずれも査定額がダウンします。
鑑定書がなく品質がわからない場合
ダイヤモンドには4Cなどの品質を基準とした取引相場があるものの、実際の買取価格は業者によって大幅に異なります。
そのため鑑定書でダイヤモンドの価値を把握することが適正価格の見極めに効果的なのですが、紛失していたり、プレゼントだったため鑑定書がそもそもなかったりという場合もあると思います。
そんなときはソーティング(簡易鑑定)を依頼するという方法もあります。
鑑定書などの冊子ではなく小袋にダイヤモンドのグレードが記載される簡易的なものですが、4Cの把握には十分です。
ただしデメリットが2点あります。1つ目が料金がかかること、2つ目がルース(裸石)にしなければならないことです。
特にルース(裸石)にしなければならない(指輪やペンダントトップからダイヤを外す)点は大きなデメリットだと思いますので慎重にご判断ください。
ダイヤモンドの買取店を選ぶコツ
前述しました通りダイヤモンドの買取価格は業者によって大きく異なりますので、複数の買取店で見積りをとるのがおすすめです。
多くの買取店で見積りをとっていると優遇された買取価格を提示してくれることもありますので時間や気力の許す限りできるだけ多くの見積りをあつめましょう。
見積り依頼は買取店に直接持ち込んでもいいですし、ネットでメール査定を申込むことや10社程度の見積りを一括でとれるサービスもありますので、いろいろ活用されると納得のいく売却につながると思います。
また、見積り依頼中チャンスがあれば値上げ交渉をするのもおすすめです。
値上げ交渉をすることに抵抗がある人も多いですが、一言いうだけで特にダイヤは数万円~UPすることがありますのでおもいきって言ってみましょう!
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