FP資格には国家資格の「FP1級」「FP2級」「FP3級」と民間資格の「CFP」「AFP」がありますが、この記事では「FP2級」と「AFP」を1つの試験で同時に取得できるAFP認定研修に対応しているおすすめの通信講座を紹介します。
下記いずれかにあてはまる人におすすめの記事です。
- 「FP業務や金融機関での実務経験(2年以上)」または「FP3級資格を保持」のいずれにも該当しないが、いきなり「FP2級」を受験したい
- FP2級とAFPを同時に取得したい
- ゆくゆくはCFPを取得したい(受験資格の一つにAFP認定者の要件があるため)
それでは、おすすめのFP2級・AFP通信講座を紹介します!
この記事の監修者 | ||
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所属 | Network Interaction Systems合同会社 |
氏名 | 佐野孝矩 | |
専門 | 資格取得・情報セキュリティ | |
URL | https://www.sikaku-no-iroha.co.jp/ |
ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座
FP2級通信講座のおすすめ1つ目はユーキャンの「ファイナンシャルプランナー(FP)講座」です。
ユーキャンは司法書士や行政書士などの法律系資格、簿記や医療事務、介護福祉士などの仕事に役立つ資格、その他にもボールペン字やイラストといった幅広い趣味・資格に対応している実績のある資格会社。
なかでも「ファイナンシャルプランナー(FP)講座」は2020年オリコン顧客満足度で第1位に選ばれるほどの人気講座となっており、教材のわかりやすさや手厚いサポート体制に定評のある通信講座です。
ユーキャン ファイナンシャルプランナー(FP)講座の内容
教材 |
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サポート体制 |
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受講費 |
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※ユーキャンFP講座の口コミ
「忙しくても自分のペースで勉強を続けられました」
「心が折れそうなときはユーキャンからの励ましの言葉が支えに」
「FPの知識がゼロでも短期間で合格できました」
引用:合格実績・合格体験談(ユーキャンFP講座口コミ)
教材の特徴|わかりやすさに配慮した豊富な教材
ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座は、メインテキスト6冊です(※科目ごと)
- ライフプランニングと資金計画
- リスク管理
- タックスプランニング
- 不動産
- 相続、事業承継
- 金融資産運用
メインテキスト6冊に対応した動画講義やwebテキストも用意されています。(動画講義はスマホやパソコンで閲覧可能)
「メインテキスト」はフルカラーで作成されており、図表やイラストをもちいることで記憶に残りやすいよう工夫されています。
覚えるべき箇所、試験において大事なポイントが明確に記されており、難しい用語もかみくだいて説明してあるので、はじめてFPの勉強をされる人にもおすすめのテキストです。
スマホやパソコンから閲覧できる「WEBテキスト」と「動画講義」はメインテキスト6冊に対応した内容になっています。テキストと合わせて補助教材として活用しましょう。

動画講義は1回5分程度のコンパクトな設計。ちょっとしたスキマ時間に勉強するのもおすすめです!
その他、AFP認定研修に必要な「提案書」の作り方がDVDで分かりやすく解説されています。過去問の解説も詳細で、試験に出やすい部分や間違いやすい部分が重点的に説明されています。FP2級を効率よく学びたい人におすすめです。
サポート|添削指導、質問回答など充実のバックアップ体制
ユーキャンには3つのサポート体制があります。
1つ目が「添削指導」です。全8回で構成されており、内訳は科目別6回、総合模擬試験2回となっています。経験豊富なFP講師が担当しており、間違えてしまった部分の解説だけでなく苦手分野を改善するためのアドバイスや勉強のポイントを教えてもらうことができます。
2つ目が「合格デジタルサポート」です。試験に向けたスケジュール管理や学習の進捗状況をスマホやパソコンから確認できる機能です。さらにWEBテストの結果から苦手な問題を分析してくれる機能もありますので弱点の克服にも効果があります。
3つ目が「質問回答サービス」です。わからない部分をメールや郵送で質問できるサービスです。1日3問までの制限がある点と返答までにやや時間がかかってしまう点はデメリットと言えますが、わからない部分をFP資格のプロに質問できますので、苦手分野の改善に大きな効果が期待できます。
受講費|6万台、教育訓練給付制度あり
ユーキャンの「ファイナンシャルプランナー(FP)講座」は一括払いで64,000円、分割払いだと月4,980円×13回=64,740円です。
AFP認定研修対応講座ですので価格設定が飛びぬけて高いわけではなく、どちらかというと安いほうではあります。
ユーキャンの「ファイナンシャルプランナー(FP)講座」は教育訓練給付(一般教育訓練)対象講座になりますので、雇用保険加入期間等の要件に該当する場合、かかった費用の最大20%(最大10万円)までの支給が受けられます。
教育訓練給付金の支給要件は以下の通り。
- 雇用保険の加入期間が通算3年以上
- (はじめて教育訓練給付制度を利用する場合は、雇用保険の加入期間通算1年以上)
- 講座申込時に教育訓練給付制度を利用する意思表示をして、受講修了後に修了証明書などの必要書類をハローワークに提出・申請
上記の流れで進めれば、1カ月程度で指定した銀行口座に受講費用の最大20%(最大10万円)までが振り込まれます。

ユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座の場合、一括で払うなら64,000円×20%=12,800円の支給となります!
ECCの「ファイナンシャルプランナー(FP)通信講座」
FP2級通信講座のおすすめ2つ目はECCの「ファイナンシャルプランナー(FP)通信講座」です。
ECCは英会話学習を中心とした教育事業を展開している創業1962年の歴史、実績のある会社。ファイナンシャルプランナー(FP)通信講座では「全員受験・全員合格を目指す」という徹底したサポート体制に強みがあります。
ECC ファイナンシャルプランナー(FP)通信講座の内容
教材 |
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サポート体制 |
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受講費 |
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※ECCのFP講座の口コミ
「ECCさんより進捗確認電話を頂き、安心できました」
「メールでの問い合わせが親切でやる気がでる」
「学習を効率的に進めるためのツールが充実」
引用:合格者の声(ECCビジネススクール)
教材の特徴|実績ある講師のDVDとサブノート型テキスト
ECCのファイナンシャルプランナー(FP)通信講座教材は「講義DVD」「テキスト8冊」「過去問4回分」「WEB講義」の4つで構成されています。
「講義DVD」はテレビや雑誌、ラジオなどでも活躍されているお金の専門家「荻窪輝明」氏が担当されており、難しい内容もわかりやすく解説されています。はじめてFPの学習をされる人でもスムーズに学べるでしょう。
「テキスト」はメインで使用するというよりも講義DVDを視聴しながら大切な部分を書き込んだり、マーカーを入れたりして要点を整理するためのいわゆる「サブノート型テキスト」です。苦手分野を中心に書き込んで、オリジナルのテキストとして使用できます。
オリジナル解説つきの「過去問4回分」は受講生からもわかりやすいと評判が高く好評。スマホやパソコンから閲覧できる「WEB講義」は外出先やちょっとしたスキマ時間にも活用できます。
サポート|質問回数無制限
ECCの「ファイナンシャルプランナー(FP)通信講座」ではわからない部分を回数無制限で質問することができます。質問の手段はメールや電話です。
わからない部分を自分で調べようとすると多大な時間がかかってしまったり、ネットなどで調べてもその情報が正しいのか確信が持てなかったりと何かと苦労してしまいます。
一方でECCではプロの講師に何度でも電話やメールで質問できますので、この点は大きなメリットと言えます。
受講費|6万弱、教育訓練給付制度あり
ECCの「ファイナンシャルプランナー(FP)通信講座」は一括払いのみで59,800円(税込)です。
ただしECCもユーキャン同様、教育訓練給付(一般教育訓練)対象講座ですので、雇用保険加入期間等の要件に該当する場合は受講費用の最大20%(最大10万円)などの支給が受けられます。

ECCのファイナンシャルプランナー(FP)通信講座の場合、59,800円×20%=11,960円の支給となります!
フォーサイトのファイナンシャルプランナー(AFP+2級FP技能士)コース
FP2級通信講座のおすすめ3つ目はフォーサイトの「ファイナンシャルプランナー(AFP+2級FP技能士)コース」です。
フォーサイトは日本FP協会の認定教育機関でもあり、2級FP技能士の資格と同時にAFPのダブルライセンスを目指せる講座が用意されています。
2021年度の合格者は512名で、合格率は92.8%。DVDの動画ではなく、スマホやパソコンでの動画配信という新しいスタイルで注目を集めるFP通信講座です。
教材 |
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サポート体制 |
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受講費 |
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フォーサイト ファイナンシャルプランナー(FP)講座の内容
※フォーサイトFP講座の口コミ
「重要度別に枠で囲まれていたり、余白の大きい表で表されていて見やすかった」
「適度にイラストもあり見やすい。」
「隙間時間に勉強できて良かった。」
引用:合格者の声(フォーサイトFP講座口コミ)
教材の特徴|フルカラーテキストとeラーニングシステム
フォーサイトのファイナンシャルプランナー・FP通信講座も重要ポイントを絞った分かりやすいテキストとなっています。
フルカラーで、ややこしい箇所はフロートチャートや図解が多数盛り込まれているため「見やすい」「理解がすすむ」と好評です。
フォーサイトのファイナンシャルプランナー・FP通信講座は、ほかのFP通信講座と違いDVDは用意されておらず、eラーニング(スマホやパソコンによる動画視聴)で勉強を進めます。
スマホさえあれば外出先でもFP資格の勉強ができるため、通勤通学中やちょっとした空き時間を有効に使えます。
サポート|添削課題はなし。自己採点でマイペースに進めたい人向け
フォーサイトのファイナンシャルプランナー・FP通信講座は、サポート面はやや手薄な印象です。
添削課題の提出は必要なく、模擬試験もすべて自己採点で進めます。また、受講期間の延長サービスも用意されておらず、受講期間は申し込んだコースの本試験日の前日までに区切られます。
無料質問回数は10回程度(コースによって異なる)ため、分からない点を自分で調べられる人向きです。
受講費|FP2級+AFPの同時取得講座は相場平均
フォーサイトのファイナンシャルプランナー・FP通信講座の受講費は60,800円(税込)です。
フォーサイトでは、FP資格の直前対策コースも用意されていますが、直前対策コースは値段が安い分、AFP資格には対応していないため、間違えないよう要注意。
FPとAFPを同時取得したい場合は、通信講座の名前が「2級FP技能士+AFP」と記載してあるコースを選びましょう。
【結論】FP2級とAFPを同時取得できる通信講座、結局どれがおすすめ?
ここまで「ユーキャン」「ECC」「フォーサイト」のファイナンシャルプランナー講座についてお伝えしてきました。
ユーキャン | ECC | フォーサイト | |
受講費 | 64,000円(税込) | 59,800円(税込) | 60,800円(税込) |
サポート体制 | ◎ | 〇 | △ |
特徴 | わかりやすい教材 サポート体制も万全 |
動画講義67時間 徹底学習したい人向き |
スマホアプリで マイペースに学習できる |
公式サイト | >ユーキャンFP通信講座 | >ECC FP通信講座 | >フォーサイトFP通信講座 |
3つのFP講座は価格面において大きな差はなく「ユーキャン(64,000円※分割も可)、ECC(59,800円)、フォーサイト(60,800円)」
資格会社としての信頼性や受講中のサポート体制については、どの通信講座もしっかりしていますので「結局、どの通信講座がいいの?」と、疑問を抱かれたかもしれません。
「ユーキャンとECC、どっちがいいの?」「3つもあると、選べない」という場合に備え、それぞれのFP通信講座の特徴をまとめます。
シンプルなテキストで短期学習するなら「ユーキャンのFP通信講座」
「ユーキャン」は、動画講義(1回約5分)+シンプルで分かりやすいテキストが特徴的。FP試験に出やすいポイントに絞った教材になっているため、短期間でFP試験合格を目指したい人におすすめです。
67時間のDVD講義で金融知識を学ぶなら「ECCのFP通信講座」
「ECC」は、DVD講義がメイン(計67時間の講義)で、テキストはサブ的位置づけ。文字よりも動画でFPの学習を進めたい場合や、合格・不合格よりも、徹底して金融関連の知識を身につけたいという人におすすめです。
自己採点でマイペースに学習するなら「フォーサイトのFP通信講座」
「フォーサイト」は、添削物の提出なし、模擬試験も自己採点)とマイペースにFPの勉強ができる通信講座。スマホやパソコンで動画視聴しつつも、自分のペースで学習を進めたい人におすすめです。
FP2級通信講座選びのチェックポイント
ここまでで、FP2級とAFPを同時取得できる通信講座を紹介しました。FP2級の通信講座を選ぶ際は、以下のポイントをチェックしておくと自分に合った学習環境が構築できます。
教材、テキストの解説の「分かりやすさ」をチェック
FP(ファイナンシャルプランナー試験)を学習するためのテキスト教材は「わかりやすさ」が重要です。
とくに金融関連の知識や実務経験がない初学者の場合は、イラストや表を多く用いた教材で勉強するほうが理解が深まります。テキストに応じた動画講義がついていると、目で見て、耳で聞いて、直感的にFPの学習を進められます。
最短コースでFP試験に合格したい場合は、出題範囲が絞りこまれた教材を選ぶのが時短学習のポイントでもあります。FP試験の出題範囲は広いため、端から端まで勉強していては時間ばかりが取られます。
「FP試験の合否よりも、知識のブラッシュアップを図りたい」という場合は分厚い教科書での学びもアリですが、最短でFP2級試験を突破したい場合は、できるだけシンプルな教材を選ぶのがおすすめです。
※FP2級とAFPを同時取得できる通信講座の中で「出題範囲が絞られた、シンプルで分かりやすい教材」はユーキャンのファイナンシャルプランナー(FP)講座がイチオシです。
FP通信講座の「サポート体制」をチェック
FP2級の通信講座は数多く存在しますが、サポート体制は各講座ごとでかなり異なるため、受講前にチェックしておく必要があります。
サポートは、具体的には「受講期間」「不明点の質問を受け付けてくれるかどうか」「添削システムがあるか」などです。
サポートが手薄いほど受講費用が安くなる傾向がありますが、中には受講費用は高めなのにサポート機能もさほど…といったFP講座もあるため要注意。
当記事で紹介した「FP2級とAFPを同時に取得できる通信講座」は、どの講座もそれなりのサポート体制が用意されています。ご安心ください。
FP通信講座の「受講費用」をチェック
FP通信講座の受講費用も、各講座によってまちまち。FP2級とAFPを同時取得できる通信講座は、平均して6万前後の受講料であるケースが多いです。
中には、3万程度でFP2級の直前対策ができる通信講座などもありますが、低価格帯の講座はAFPには対応していない(AFP認定講座ではない)などの落とし穴もあるため、申し込み前には講座の詳細もしっかりチェックしておきましょう。
※「AFPの取得予定はない、できるだけ安くFP2級の勉強をしたい」という場合は、市販のテキストで独学勉強するのもおすすめ。FP2級を独学で勉強する方法については以下の記事で解説しています。
FP2級とAFPの違いは?どっちの資格がおすすめ?
資格の種類 | 更新の有無 | |
FP2級 | 国家資格 | 更新なし |
AFP | 民間資格 | 更新あり ※2年ごと |
FP2級とAFPの主な違いは「国家資格か、民間資格か」にあります。
FP2級の正式名称は「2級ファイナンシャル・プランニング技能士」で国家資格に当たるのに対し、AFP(アフィリエイテッド ファイナンシャル プランナー)は日本FP協会が認定する民間資格となっています。
資格の更新についても相違点があり、FP2級は一度取得してしまえば更新の必要はなし、対してAFPは日本FP協会認定の継続教育を受講し、2年ごとに資格を更新する必要があります。
AFPの登録を行うと日本FP協会の会員になり、会報誌が毎月送られます。金融や経済の情報は移り変わりが早いので、常に知識を最新に保つため知識の最新化を行うのが「AFP」です。AFPは民間資格の位置づけではありますが、実践向きで現場で使えるお金の資格になっています。
当記事でご紹介しているFP2級の通信講座は、AFP資格にも対応済み。1つの講座受講で「2級FP技能士」と「AFP」のダブルライセンスを持てます。
- 合格に必要なノウハウを効率的に学べる
- 自分のペースで学習できる
- 不明点はサポートを受けながら勉強できる
- 実務経験なしで、いきなりFP2級が受験できる(受験資格の壁をクリアできる)
AFPとCFPの違い
国家資格 | 民間資格 | 難易度 |
1級FP技能士 | CFP | とても難しい |
2級FP技能士 | AFP | 難しい |
3級FP技能士 | – | ふつう |
AFPもCFPと同様に、お金に関する民間資格です。難易度はAFPよりもCFPのほうが格段に難しい設定となっています。
FP技能士の難易度と比較すると、1級FP技能士とCFPがほぼ同じ水準の難しさと言われています。CFPは難しい反面、資格としての信頼性も高いため、ファイナンシャルプランナーやAFPとしての経験を積んでから挑戦するのがおすすめです。

ファイナンシャルプランナー資格はお金に関するさまざまな分野(年金、保険、資産運用、税金、不動産、相続)を対象にしていますので、家計管理や資産設計に役立つ資格です。この記事がFP2級取得のキッカケになれば嬉しいです!
FP試験の勉強方法は以下の記事でも解説しています。あわせて参考にしてください。