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個人年金保険と収入保障保険、アカウント型保険の特徴【FP】

個人年金保険と収入保障保険、アカウント型保険の特徴【FP】

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

今回はFP2級、FP3級試験科目から個人年金保険、収入保障保険、アカウント型保険について説明いたします。

個人年金保険

国民年金や厚生年金などの公的年金に対して民間の保険会社等が提供する年金型の商品を私的年金といいます。

個人年金は私的年金の一つで、契約により定められた年齢から年金として保険金を受け取ることができる保険商品です。

公的年金や企業年金では老後の生活資金が不足しそうな場合、その補完として個人年金保険で準備することが考えられます。
引用:個人年金保険とは?

なお、定額型と変額型がありますので、それぞれ説明いたします。個人年金の種類参照画像:個人年金の種類(三井住友カード)

定額個人年金保険

定額個人年金保険とは、あらかじめ定められた年金額が一定の年齢に達することにより受け取れるタイプの商品です。

加入の目的等に応じて下記の種類から選択することが可能です。(保険会社により取扱い、保障内容等異なる部分があります)

種類 受け取り条件
終身年金タイプ 被保険者が生存している限り受け取れる
有期年金タイプ 一定期間、被保険者が生存している限り受け取れる
確定年金タイプ 一定期間、生死に関係なく年金を受け取れる

終身年金タイプ

終身年金タイプは、契約で定められた年金額を被保険者が生存している限り受け取ることができる保険商品です。

hana
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一般的に男性より女性が長生きしますので、同一の契約条件の場合、女性のほうが保険料は高くなります。

また、終身年金タイプに保証期間が設けられている保証期間付終身年金もあります。

保証期間がついている場合は、例えば契約で定められた10年などの一定の保証期間内に被保険者が死亡した場合、残っている保証期間分の金額が遺族に年金や一時金として支給されます。

有期年金タイプ

有期年金タイプは、契約で定められた10年や20年などの一定期間、被保険者が生存している限り、年金を受け取ることができる商品です。

hana
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契約で定められた一定期間内に死亡した場合、以後の年金は支払われません。

確定年金タイプ

確定年金タイプは、契約で定められた10年や20年などの一定期間、生死に関係なく年金を受け取ることができる商品です。

一定期間内に死亡した場合、残りの年金額は、年金または一時金として遺族に支払われます。

hana
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確定年金と有期年金とでは、同一の契約条件であれば、確定年金のほうが保険料は高くなります。

変額個人年金保険

変額個人年金保険とは、将来受け取れる年金額が変動する保険商品です。

株式や債券を中心に特別勘定で資産運用をし、運用実績によって将来受け取れる年金額、死亡給付金額、解約返戻金が変動する個人年金保険です。
投資リスクは個人が負うことになります。

出典:変額個人年金保険(投資型年金)の概要 | ほけんガイドweb

保険会社が年金資産の運用を特別勘定(株式や投資信託などの有価証券)で行いますので、運用実績に応じて年金額が増えることもあれば減ることもあります。

hana
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変額個人年金資産の特別勘定での運用に対して、定額個人年金資産の、元本が保証された運用を一般勘定での運用、といいます。

また、変額個人年金保険の死亡給付金には最低保証がありますが、途中で解約した場合の解約返戻金や満期保険金には保証はなく運用実績次第となります。

※個人年金保険料控除については以下の記事で解説しています。

収入保障保険

収入保障保険とは、死亡または高度障害状態になった場合、保険金を年金のように分割して受け取ることができる保険商品です。

保険会社によっては保険金の全部または一部を一時金として受け取ることも可能です。

hana
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損害保険の分野で出てくる所得補償保険と名称が似ていますが、勘違いしないように注意が必要です。

所得補償保険の解説は、以下の記事になります。

アカウント型保険

アカウント型保険(利率変動型積立終身保険)とは、生活環境、ライフスタイルの変化にあわせて保障内容の見直しができるタイプの保険商品です。

死亡や高度障害状態などを保障する部分と積立部分に分かれているので、加入者の目的に沿うように自由に設計できる仕組みがあります。(自由設計型保険)

さいごに

今回はFP試験科目から個人年金保険(定額個人年金、変額個人年金)、収入保障保険、アカウント型保険について説明いたしました。

保険商品は名称が似ていることや、保険会社によって取扱いが異なることがありますので、試験対策においては各商品の概要をきちんとつかんでおくことが大切です。