金に投資するメリットデメリットと5つの投資方法をFPが徹底解説

投資

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

2020年4月現在、金価格が上昇しているみたいだから資産運用で「金投資」をはじめようかな、と家族で検討しているのですが金(ゴールド)の仕組みや投資方法がよくわかりません。金投資の方法やメリット・デメリットを教えてください。

こんな疑問を解決します。

2020年4月13日(執筆日)現在、金価格が上昇していますので、このタイミングで金投資を検討される方もいらっしゃるのではないでしょうか。

この記事ではこれから金(ゴールド)投資をはじめたい方に向けて金の特徴や金投資のメリット・デメリットの解説、あわせて金に投資する5つの方法を紹介いたします。

hana
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私自身も10年以上「金投資」を実践していますので、その経験もあわせて解説させていただきます。

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金が投資対象になる理由

金(ゴールド)は一般的に「有事の金」「無国籍通貨」と呼ばれており「安全資産」として投資家に人気のある商品です。

「有事の金」「無国籍通貨」としての金

有事の金とは戦争やテロ、紛争等による有事のさいは地政学リスクや金融不安の高まりから実物資産(金それ自体に価値が存在する)としての金に資金が移動しやすく金価格が上昇する傾向にあることをいいます。

無国籍通貨と呼ばれるのは金には通貨的価値がある程度存在するからです。

以前(日本では1897年~1931年12月)は金本位制が採用されており国が金の通貨的価値を認めていました。

hana
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金本位制とは簡単に言えば、金を通貨価値の基準として通貨と金を一定の比率で交換できることを国が保証する制度です。

なお、金本位制は終了していますが、各国の中央銀行は現在(執筆時2020年4月現在)においても準備資産の保全等を目的として金を保有しており、また各国で違いはありますが積極的に金を購入するなど保有割合を増やしている国も存在します。

金の希少性

なぜ金には有事の金としての人気や通貨的側面があるのかというと、その最大の理由は金の希少性にあります。

人間と金(ゴールド)とのかかわりは今から約6,000年ほど前だと一般的に考えられています。

この6,000年ほどの歴史の中で金が採掘された総量は約18万トン(国際基準プールで約4杯分)しか存在しないのです。かつ、残りの金の埋蔵量(まだ採掘されていない地球に存在する金の総量)は約5万トン~6万トンではないか、と言われています。

金投資が安全資産といわれる理由

モノの価値(値段)は需要と供給で決まります。

金にはジュエリーなどの宝飾品としての価値だけでなく産業用の資源としての価値・需要もあります。

ですが金の希少性でお伝えしたように供給量は限定的ですので金の需給関係は需要に傾きやすくなる傾向にあります。

このため金価格が上昇しやすい(下落しにくい)状況が起きやすく投資対象としての金が安全資産と言われています。

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金投資の特徴

金への投資方法は5種類ありますが、ここでは金投資全般に考えられる金投資の特徴(メリット・デメリット)を紹介いたします。

金投資のメリット

金投資をするメリットの一つとして希少性の項目でもお伝えした金の安全性も相まってインフレーションに強い点があげられます。

インフレーション(インフレ)とはモノやサービス等の物価が継続的に上昇することによる相対的な通貨価値の下落のことですが、金は実物資産である「モノ」ですのでインフレ時に価格が上昇しやすい傾向にあります。

金を資産運用のポートフォリオ(複数の資産からなる投資の構成)に加えておけば、インフレ時に他の資産の価値減少分を金価格の上昇でカバーすることが可能です。

他にも金投資のメリットとして金は実物資産であると記事内で何度かお伝えしていますが、これの意味するところは金は不動産などと同じようにそれ自体に価値が認められているので株式や社債などのペーパー資産とは違い発行体の信用リスクがないというメリットがあります。

株式等のペーパー資産では万が一発行元である企業が倒産した場合、その株式の価値がゼロになる危険性がありますが金の場合その心配はありません。

金投資のメリットを簡単にまとめますと…

・有事のさいに購入されやすくインフレに強い

・金の供給量には限りがあるため需給面でも安全性が高い

・金そのものに価値がある実物資産である

・発行体という概念がないため信用リスクがない

金投資のデメリット

金投資のメリットを紹介してきましたが当然デメリットも存在します。

金を購入する場合、投資目的や美術などの芸術目的等の理由にかかわらず元本は保証されていませんので購入した金の価格が値下がりするリスクがあります。

この金価格の値下がり(価格変動リスク)については注意が必要で、金は国際的に取引される商品ですので、その取引単位は1トロイオンス(約31.1035g)あたりとなっており価格は米ドルで表示されます。

米ドル建ての金を日本で取引するさいはドルを日本円に交換(換算)する必要がありますので、そのときの為替レートの影響を受けてしまいます。

為替が円高・ドル安に動けば日本円に換算した金価格は下がりますので売却のタイミングによっては損失が発生する可能性があります。

為替レートと金価格の関係(金価格は1グラムあたり50ドルとして計算)

例①:現在の為替レートが100円の場合

50ドル×100円=5,000円

例②:為替レートが80円(円高)になった場合

50ドル×80円=4,000円

例③:為替レートが120円(円安)になった場合

50ドル×120円=6,000円

hana
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金の公表価格(米ドル建て)が同一でも為替相場次第で大きく値段が変わることがありますので、為替レートには注意が必要です。日本で購入するときは円高が有利(安く買える)、売却するときは円安が有利(高く売れる)と覚えておきましょう。

その他の金投資のデメリットとして金には株式の配当金や預貯金の利子のようなインカムゲインがありません。金投資では売却価格と購入価格の差額であるキャピタルゲイン(値上がり益)のみが利益となります。

金投資のデメリットを簡単にまとめますと…

・元本は保証されていない(購入価格を下回るリスクがある)

・日本で取引するときは為替相場の変動で金価格が大きく変わることがある

・配当や利子等のインカムゲインは存在しない

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上記のように金投資にはデメリットもありますので投資にあたっては金投資のメリットだけでなくデメリットも含めた総合的判断が必要です。これより金に投資する5つの方法を紹介いたします。

金に投資する5つの方法

金に投資する方法として「金地金(インゴット)・コインの購入」「純金積立」「金ETF(上場投資信託)」「金先物取引」「金製品の購入」のそれぞれの特徴や注意点を紹介します。

金地金(インゴット)・コインの購入

金に投資する方法その①は「金地金(インゴット)・コイン」の購入です。

金地金(インゴット)とは長方形のいわゆる金の延べ棒のことで種類には1㎏の重量のある金地金から500g、300g、200gと複数用意されており5g程度から購入できる金地金もあります。

貴金属メーカーや地金商、銀行、販売を受託している百貨店や宝飾品店等で購入することができ、価格は小売価格と買取価格が公表されていますので購入するときは小売価格で買うことができ、売却するときは買取価格で売ることになります。

500g未満の金地金の購入や売却には地金代金とは別に手数料が発生します。

なお、購入は店頭以外にも電話やオンラインで購入できる場合もありますので事前に取扱会社のホームページ等で確認しておきましょう。

コインにはカンガルー金貨(オーストラリア)、ウィーン金貨(オーストラリア)、メイプルリーフ金貨(カナダ)などがありサイズは1オンス(約31.1035g)のものから10分の1オンス(約3.1g)で購入できるものもあります。

なお、コインにはK24(純金)以外にもK22、K21.6など純度が違うものもあります。

貴金属メーカーや地金商、コインショップ、百貨店、宝飾品店等で購入することができますが取扱いがない場合もありますので事前に電話等で確認されるといいでしょう。

金地金(インゴット)・コインともに購入価格は、その日の金相場と為替レートで計算されますので購入時は相場動向に注意しましょう。

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金地金も金貨も金銭的価値のある高価なものですので保管場所にも十分気をつけましょう。

純金積立

金に投資する方法その②は「純金積立」です。

純金積立とは月々1,000~や月々3,000~など比較的少額の資金でコツコツ金に投資できる方法です。

貴金属メーカーや地金商、銀行、証券会社などが取扱っており、会員登録や銀行口座(引き落とし口座)の設定等の手続き完了後に純金積立をスタートさせることができます。

年会費や売買手数料などの各種費用が取扱会社によって異なりますので事前に確認が必要です。

純金積立の購入方法

購入方法は毎月の積立額を貴金属メーカー等の営業日数で割った1日あたりの積立額を基準にして毎日買い付けていく方法が通常採用されていますので、買付け単価を平準化できるドルコスト平均法の効果があります。

なお、購入は毎月の積立以外にも資金に余裕のあるときや相場が下がったタイミング等にスポットで購入することも可能です。

純金の保管方法

毎月積立購入する純金は取扱会社が保管しますので、金をなくしてしまうリスクや盗難にあうリスクはありません。

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積み立てた純金を現物で受け取ることも可能です。

取扱会社の保管方法には取扱会社の資産と顧客の純金資産を区別して管理する特定保管純金の所有権を取扱会社に移して顧客が返還を請求することで顧客に純金の所有権が戻る消費寄託があります。

ここで注意点として消費寄託の場合、万が一取扱会社が破綻した場合積み立てていた純金が戻ってこない可能性があるので保管方法や取扱会社の信用リスクには注意が必要です。

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金ETF(上場投資信託)

金に投資する方法その③は「金ETF(上場投資信託)」の購入です。

金ETFとは証券取引所に上場している金価格に連動した値動きをする投資信託のことです。

上場株式と同じように価格動向をみながら注文ができるので安いときに多めに買うことや値上がり時に一部を売却するなど取引時間内に自由に行うことができます。

また信用取引口座を開設することで売りから入ることも可能になりますので金価格の下落でも利益を得ることができます。

※ただし相場には需給の乱れで価格が乱高下することがありますので投資にあたっては注意が必要です。

購入は1口単位や10口単位など種類によって異なりますが、1口から購入可能なものだと約5,000円ほどの資金で金投資をすることができます。

※金の現物と交換することができる金ETFもあります。

金投資としての金ETFは資金に余裕がない場合や金への投資を様子をみながら(勉強しながら)はじめたい場合、また分散投資の一つとして金を選択肢に加えたい場合などに活用できる金投資の方法です。

なお、金ETFは投資信託のため信託報酬等の手数料が間接的に発生します。また売買時には証券会社所定の売買手数料が必要です。この点は金地金等の実物に比べると割高となります。

金先物取引

金に投資する方法その④は「金先物取引」の利用です。

金先物取引とは東京商品取引所(TOCOM)で行われる将来のある時点(限月)の金をいくらで買う(またはいくらで売る)という売買契約の約束をする取引です。

証拠金(担保金)という預託をしてその証拠金をもとにレバレッジを効かせた取引となりますので金先物取引は少額の資金でも大きく儲かる可能性がある反面、思惑がはずれると金価格の少しの値動きで大きな損を出してしまう可能性もある取引となっています。

なお、取引した売買契約の約束は期日までに反対売買をすることによる差金決済で取引を完了させるか実際に金の現物を受け渡す受渡決済かを選択できますがほとんどの投資家は反対売買による差金決済を選びます。

ハイリスクハイリターンに分類される投資法ですので投資初心者の方や金投資をコツコツやりたい方には向かない投資法です。

hana
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こういう金への投資方法もあるんだなくらいの認識でいいかもしれません。

金製品の購入

金に投資する方法その⑤は「金製品」の購入です。

金製品には指輪やネックレス等のジュエリー・アクセサリーから金無垢時計、金歯など様々なタイプがありますが、金投資として大事な点は「趣味と実益」を兼ねた商品かどうかです。

一般的な価格設定から考えると新品商品は趣味としてはいいのですが金投資として考える場合利益を出せる可能性はかなり低くなります。

おすすめは中古品です。

中古品に抵抗がある方もいらっしゃると思いますが、それなりに程度のいい中古の金製品は、購入後磨きサービス(新品仕上げ)を時計店や宝飾店に依頼することで「ほとんど新品」の状態になります。

この「ほとんど新品」になった金製品を使い古しながら金価格の動向をチェックして相場が上昇したタイミングでその金製品に飽きていたら売却する、というイージーなスタンスで金投資ができるおすすめの方法です。

hana
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私事で恐縮ですが、私は今回紹介した5つの金への投資方法をすべて経験していますが最も満足度が高かったのが金製品の購入による金投資でした。儲け自体は少ないのですが「趣味と実益」の「趣味」の部分が満足度を押し上げたのだと思います。

さいごに

今回は金に投資するメリットやデメリット、金に投資する方法として「金地金(インゴット)・コイン」「純金積立」「金ETF」「金先物取引」「金製品の購入」の5種類を紹介いたしました。

金投資のメリットでもふれましたが金には実物資産としての価値や供給面での希少性等がありますので、相場の急変・異変等が発生しても価値がゼロになるということは考えられず、価値の裏付けを根拠に価格も安定する傾向がありますので投資対象として検討に値する商品であるといえます。

金を資産運用のポートフォリオに組み込むことでインフレのヘッジにも役立つ可能性がありますので金投資や金を含めた資産運用を考えていらっしゃる方はぜひご検討ください。

金の積立投資ができる証券会社(楽天証券)や金ETFに投資できる証券会社について、手数料体系や取扱商品を解説している記事です。金投資の参考にお役立て下さいますと幸いです。

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