海外案件に国際投資できるソーシャルレンディングの特徴と注意点

投資

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

ソーシャルレンディングとは融資型のクラウドファンディングのことで、①投資家はソーシャルレンディング事業者が組成した「ファンド」を通じて資金を必要としている企業に融資(貸付)をする②融資を受けた企業が返済する利息(金利)を「分配金」として受け取れる、こういった仕組みです。

融資先企業を大きくわけると

①国内の資金を必要としている企業

②海外の資金を必要としている企業

の2つがありますが、海外案件に投資する場合、国内案件とは異なる特徴があります。

hana
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この記事では海外案件のソーシャルレンディングに投資する前に知っておきたい特徴(国内案件との違いやリターン)と注意点(リスクやデメリット)をわかりやすく解説します!

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海外案件の特徴

ソーシャルレンディング事業者が取扱う海外案件には外国の不動産事業者やフィンテック事業者、セキュリティベンチャー事業者、農家支援ファンドなど、国内案件と似たような事業を展開している企業や外国特有の案件など様々です。

国内案件と同じような事業を展開する企業であっても、そこには海外案件ならではの違いや特徴(メリット)があります。

海外案件の特徴・メリット

・国内案件と比較して利回りの高い案件が多い

・為替レートの変動で為替差益を得ることができる場合がある

・国内の事業者・通貨に加えて外国の事業者・通貨を投資先に入れることで「分散投資」の効果がある

ソーシャルレンディング自体、分配金利回りが預金や債券、株式の配当と比べて6.0%~10.0%程度と高く設定されている(2020年7月現在)のですが、海外案件は特に分配金利回りが高い傾向にあります。

国内案件で分配金利回りが10.0%を超えてくるケースは少ないのですが、例えば【クラウドクレジット】が募集しているロシアルーブル建てのユーラシアオンライン金融事業者ファンドでは年12.0%の高利回りとなっています。

【クラウドクレジット】【公式サイト】

また、為替レート次第では為替差益を得ることができます。一例として購入時の為替レートが100円で10万円投資していた場合、償還時(満期時)の為替レートが110円になっていれば為替差益だけで10,000円のプラスが発生します。(※後ほど解説しますが為替が逆方向に動いた場合は損失が発生します)

その他にも国内案件と海外案件を併用することで、国内・海外の経済・社会情勢の悪化等による企業リスクや通貨リスクを分散させる効果がありますので、万が一、投資案件の一つに損失が発生した場合でも他の利益で補うリカバリーがしやすくなります。

海外案件の注意点

海外案件のソーシャルレンディングに投資する場合の注意点として下記3つのリスク・デメリットがあります。

・為替レートの変動で為替差損が発生する可能性がある

・投資をする国のカントリーリスクがある

・国内企業と比べて投資(融資)先の情報が少ない

特徴(メリット)として為替差益についてお伝えしましたが、購入時の為替レートから円高に推移して償還をむかえた場合、為替差損が発生してしまいます。

例えば、購入時の為替レートが100円で10万円投資していた場合、償還時(満期時)の為替レートが90円になっていれば10,000円の為替差損が発生することになります。

その他にも投資する国の経済・社会情勢の変動によるカントリーリスクや国内企業と同様のビジネス形態だったとしても、当該外国企業のホームページなどが外国語で記載されている可能性が高く、国内企業と比べて投資判断の材料が少ない傾向があります。

hana
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海外案件は高めの分配金利回りや分散投資などのメリットがある反面、為替リスクやカントリーリスクがありますので、投資にあたっては注意が必要です。そのため、案件情報をしっかり提供している事業者や実績のある事業者で投資をすることが大切です。

海外案件の取り扱いがあるソーシャルレンディング事業者

海外案件を取り扱っているソーシャルレンディング事業者で、投資判断に必要な詳細情報の提供やファンドの実績がある事業者を3社掲載します。

CROWD CREDIT(クラウドクレジット)

【クラウドクレジット】はクラウドクレジット株式会社が運営する海外案件をメインに取り扱うソーシャルレンディングです。

2013年1月に設立された同社は伊藤忠商事や第一生命、三菱UFJキャピタルといった大手企業が出資者に名を連ねる信頼性の高い事業者です。

海外案件には外貨建てのものと円建てのものがあり、投資家は為替リスクを考慮して案件を選択することができます。

ファンド一例

【円建て】米国セキュリティベンチャー事業者ファンド3号:表面利回り7.0%、運用期間約13カ月

【ユーロ建て】ユーラシア個人向け小口融資事業者支援ファンド46号:表面利回り9.4%、運用期間約31カ月

その他にもパッケージ商品として円建てや外貨建てのファンドを複数組み合わせて運用するタイプもありますので、投資家は一つの商品で分散投資の効果を得ることが可能です。

投資資金は個別ファンドは1万円から投資可能となっており、パッケージ商品は10万円から投資可能です。

2020年7月現在における運用中ファンドの表面利回りは6.0%~12.0%ほどで運用されており、これまでの累計出資金額は300億を超えています。

償還時に為替差損等の影響で元本割れが発生している案件もありますが、そういったマイナス面も含めたファンドの運用状況をホームページ上で公開していますので、事業者としての透明性も高いと言えます。

【クラウドクレジット】【公式サイト】

CAMPFIRE Owners

CAMPFIRE Ownersは日本最大級のクラウドファンディングプラットフォームのCAMPFIREグループが運営するソーシャルレンディングです。

取り扱っている海外案件はカンボジアの農家支援ファンドやエチオピアの環境リサイクルファンドなど、社会的意義の高い投資対象となっています。

海外案件の一例

【米ドル建て】カンボジア農家支援ファンド3号:予定利回り6.0%、予定運用期間11カ月

CAMPFIRE Ownersは2019年9月に第一号案件を募集開始したばかりですので、2020年7月4日(執筆時点)におけるファンド数は募集中のものを含めて11件にとどまりますが、海外案件以外にも障がい者技術育成プロジェクトファンドADHDサポート教育事業ファンドなど支援や応援という側面もあるソーシャルレンディングを提供しています。

各案件には1万円から投資可能で、現在(2020年7月)における案件の予定利回りは3.0%~6.0%となっています。

CAMPFIRE Owners【公式サイト】

Crowd Bank(クラウドバンク)

クラウドバンクは証券会社(日本クラウド証券)が運営するソーシャルレンディングです。

扱っている海外案件は主に米ドル建ての不動産ローンファンドです。

クラウドバンクの海外案件例

米ドル建カリフォルニア不動産ローンファンド第211号:目標利回り5.2%、運用期間18カ月

クラウドバンクは海外案件以外にも国内の不動産事業ファンド太陽光発電ファンドを取り扱っています。

各案件には1万円から投資可能で、2020年3月末までの3年間に運用終了したファンドの実績平均利回りは7.09%となっています。

クラウドバンク【公式サイト】

さいごに

海外案件への投資は比較的高い分配金利回りや分散投資効果、為替差益といったメリットがある反面、為替差損やカントリーリスクがありますので、単に利回りだけの比較で投資されると思わぬ損失が発生する事態にもなりかねません。

海外案件に限らず全ての投資に言えることですが「元本保証」という仕組みは存在しませんので、投資するにあたっては「案件の内容」とともに「ソーシャルレンディング事業者の投資家保護の仕組みや実績」も十分に検討することが大切です。

この記事がソーシャルレンディング投資の参考になれば幸いです。