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FXの注文方法をわかりやすく解説【基本6種類の特徴と注意点】

FXの注文方法をわかりやすく解説【基本6種類の特徴と注意点】

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

FXの口座を開設したんですけど、いざ注文しようとしたら注文方法が10種類以上あって…どの注文方法を選べばいいのでしょうか?

こんな疑問を解決するために「FX取引で使える6種類の基本的な注文方法」の特徴と注意点をわかりやすく解説します。

hana
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注文方法をきちんと理解して使いこなせることはFX取引において超重要ですので実際に取引をはじめる前にしっかり押さえておきましょう!

成行注文

FX取引の成行(なりゆき)注文とは「いくらでもいいから買いたい(または売りたい)」場合に為替レートの指定をせず発注する注文方法です。

FX会社のシステムが注文を認識した時点での為替レートで約定(取引成立)します。

成行注文の特徴

成行注文は買いや売りの価格を指定しないぶん他の注文方法に比べて約定が早いメリットがあります。

そのため為替レートが上昇している(または下降している)トレンドがある場合に、その流れにうまく(早く)入りたいケースや米雇用統計等の経済指標発表などで為替が大きく動いている場合に、いち早く取引に参加したいときなどに活用されるケースが多いです。

成行注文の注意点

FX投資家の多くはリアルタイムで為替レートをみながら「よし、今だ!」といったタイミングで成行注文を発注しますが、価格を指定していないことや相場の急変時に実行されることが多いため、想定していない(画面上でみていた為替レートからかけ離れた)価格で約定してしまうリスクがあります。

また、成行注文と似た注文方法にクイック注文(為替のリアルタイムレートで発注する方法)というものがありますが、この場合はスリッページといってリアルタイムでみていた為替レートからズレて(滑って)取引が約定してしまうリスクがあります。

hana
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事前にスリッページの幅を指定して発注することも可能ですが、その場合は注文が約定しにくくなる点に注意が必要です。

指値注文

FX取引の指値(さしね)注文とは現時点の為替レートよりも有利な価格で買いたい(または売りたい)場合に価格を指定して発注する注文方法です。

指値注文の特徴

①買い注文の場合

買い注文の場合、例えば現時点の為替レートが100円であれば100円未満の価格が有利な価格となります。(安く買って高く売れる可能性があがるため)

そこで買い注文を現在の100円に対して「99円になったら買う」というように100円未満の価格を指定して注文する方法です。

売り建玉を決済注文(買戻し)する場合も同様に現時点の為替レートより安い価格を指定することが有利な価格となります。

②売り注文の場合

売りの指値注文は買いとは逆で現時点の為替レートより高い価格が有利な価格となります。

保有している買い建玉の決済注文(売却)や新規に売建てをしたい場合、仮に現時点の為替レートが100円であれば、それを超える101円などを指定して発注することが売りの指値注文です。

指値注文の注意点

指値注文は価格を指定しているので原則としてスリッページの発生は起こらず希望する価格で約定できるメリットがあります。

また注文後、約定する前であれば注文を取り消すことや価格や数量を変更することができるので相場の動向を見極めながら投資方針を変更することが可能です。

一方、指定した価格に為替レートが到達しない限り売買注文が約定しないので投資機会を失うリスクがあります。

逆指値注文

FX取引の逆指値注文とは現時点の為替レートよりも不利な価格で買う(または売る)場合に価格を指定して発注する方法でストップ注文ともいいます。

不利な価格とは「買い」であれば現時点の為替レートより高い価格で買う(相場が上がったら買う)ことで、「売り」であれば現時点の為替レートより低い価格で売る(相場が下がったら売る)ことです。

逆指値注文の特徴

逆指値注文は現時点の為替レートよりも不利な価格を指定する方法なのでFX初心者などなじみがない人にとってはピンとこない注文方法かもしれませんが、主に①損失を限定させる②利益を確保する、の2点において重要な役割を担っています。

損切り注文としての逆指値注文

損切り(ロスカット)とは保有しているポジションに損失が発生している場合にこれ以上損失が拡大しないように取引を手仕舞い(決済)することですが、こういったケースで逆指値注文が活用できます。また、今後損失が発生する可能性を考えてあらかじめ逆指値注文を入れておくことも可能です。

例えば「買い」の新規注文をして100円で買いポジションを保有しているとします。この場合為替レートが100円未満になると損失が発生することになりますが、事前に為替レートが98円に下がったら決済注文(買い建玉の売却)が執行されるように逆指値注文を入れておくことで相場下落時の損失を2円に限定することができます。

※ただし相場が大きく動いている場合などはスリッページが発生しやすいので約定価格がズレて(滑って)設定した逆指値より損失が広がる可能性があります。

利益を確保するための逆指値注文

利益を確保する目的で使う逆指値注文とは、例えば100円の買いポジションを保有していて現時点の為替レートが110円であれば、現状10円の評価益がある状態です。

今、決済注文をすれば10円の利益を得ることができますが、①今後さらに円安に動く可能性があり、その場合は利益を拡大させることができます。ただし、②110円を下回る円高に動く可能性もあり、その場合は現状の評価益が減ることになってしまいます。

こういった②のケースに備えて為替レートが105円まで下がったら決済注文(買い建玉の売却)が執行されるように逆指値注文を入れておくと5円の利益(売り105円-買い100円)を確保することができます。

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利益を確保する使いかたの場合も損切時と同様スリッページが発生するリスクがあるので、そのぶん利益が減少する可能性があります。

IFD(イフダン)注文

FX取引のIFD注文とは新規注文(買いまたは売り)と決済注文(売却または買戻し)をセットで発注できる注文方法です。

新規注文が約定したら決済注文が自動的に有効になる仕組みです。

なお、決済注文は利益を確定するための指値注文でも損切りをするための逆指値注文でもかまいませんが、FX取引には一つの注文には一つの決済というルールがあるため指値か逆指値かどちらかを選択して決済方法に指定する必要があります。

IFD注文の特徴

IFD注文の使いかたの例として2点紹介します。

買いの新規注文→指値の決済注文

例えば現在の為替レート(100円)から今後円安に動くのではないかと考え99円で新規の買い注文を入れる、と同時に99円で買えたら110円で決済(売却して利益確定)するための指値注文もセットでする注文方法。

売りの新規注文→逆指値の決済注文

例えば現在の為替レート(100円)から今後円高に動くのではないかと考え101円で新規の売り注文を入れる、と同時に万が一円安に動いた場合を考えて110円まで円安に動いたら買い戻す決済注文(損切りの逆指値)をセットでする注文方法。

IFD注文の注意点

IFD注文は一回の設定で新規注文から決済注文までセットで行えるためチャートをみる時間があまりとれない忙しい人に向いている注文方法といえますが、決済注文は指値か逆指値のいずれかを選ばなければならないので、仮に決済を指値で設定していて損切りをしたい場合は手動で行う必要があります。そのためIFD注文をしたから決済まで安心(何もしなくていい)というわけではないことに注意が必要です。

OCO注文

FX取引のOCO注文とは新規注文または決済注文において異なる2つの価格を同時に注文しておき片方が約定したらもう片方は失効する注文方法です。

決済注文で損切り注文と利益確定の注文を同時に出したい場合によく利用されます。

決済注文の特徴

OCO注文(決済)とは例えば100円の買いポジションを保有している場合、110円まで上がったら利益確定の指値注文、一方で90円まで下がったら損切りの逆指値注文を同時に発注するといった方法です。

この場合110円の指値による決済注文が約定したら自動的に90円の逆指値注文は失効(キャンセル)します。

OCO注文の注意点

OCO注文は損切り注文と利益確定注文を同時に出せるので非常に便利な注文方法ですが、反面利益確定の指値設定や損切りラインをどこに設定するのか、といった相場のトレンド等を見極める難しさがあります。

IFO注文

FX取引のIFO注文とはIFD注文とOCO注文を組み合わせた注文方法です。

IFD注文とは新規注文と決済注文を同時に出せる注文方法ですが、上述の通り決済注文は指値(利益確保)か逆指値(損切り)のいずれかを選択しなければなりません、そこで決済注文にOCO注文(損切りも利益確保も可能)を組み合わせたものがIFO注文です。

IFO注文の特徴

(例)現在の為替レートが100円になったら新規で買うという注文とともに、約定後、為替レートが①110円になったら利益確定の決済注文をしたい、反対に②90円になったら損切りの決済注文をしたい、というように新規注文とポジション保有後の①利益確定と②損切りを同時に発注することができます。

IFO注文の注意点

IFO注文は新規注文から決済注文(損切りと利益確保)まで設定できる便利な注文方法ですが、いくらで買うか(売るか)の新規注文の検討や損切りラインや利益確保ラインの設定など考えなければならないことが多いのでFXに慣れてない間は、その見極めが難しいかもしれません。

まとめ

この記事ではFXの注文方法として

・成行注文

・指値注文

・逆指値注文

・IFD注文

・OCO注文

・IFO注文

上記6種類の意味や特徴、注意点について解説しました。

FX取引の注文方法には、今回紹介した方法以外の注文方法やFX会社独自の発注システムなどもありますが、上記6種類がFX取引の基本的な注文方法ですので、特にFXに慣れていない場合は、まずは基礎を優先して覚えるようにしましょう。(結果的に近道になると思いますので…)

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