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恐怖指数(VIX)とは何か?FPが仕組みをわかりやすく簡単に解説

恐怖指数(VIX)とは何か?FPが仕組みをわかりやすく簡単に解説
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こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

恐怖指数(VIX指数)が上昇すると相場が暴落すると聞いたんですが、いまいちピンときません。名称からして怖ろしそうな雰囲気が漂っていますがどんな仕組みなんでしょうか?数値の目安や恐怖指数に投資する方法があれば教えてください。

こんな疑問を解決します。

恐怖指数(VIX指数)とは

恐怖指数(VIX指数)とは相場に対する投資家の心理を表しているもので、指数(数値)が高いほど投資家は市場に対して暴落等の不安や心配を抱いているという一つの目安にされています。

hana
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VIXとは「Volatility Index」の略称で「Volatility(ボラティリティ)」とは「価格変動の不安定さ、変動幅、激しさ」のことです。このVIXを日本では「恐怖指数」と訳して呼んでいます。

VIX指数の構成

VIX指数はシカゴオプション取引所でのS&P500オプション取引の値動きをもとに算出されています。

S&P500とはS&P(スタンダード・アンド・プアーズ)社が公表する株価指数のことで、ニューヨーク証券取引所等の主要な市場から選ばれた500銘柄の時価総額を加重平均して構成されています

hana
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S&P500はNYダウと並ぶアメリカを代表する株価指数の一つです。

恐怖指数の目安

先ほど説明したように恐怖指数(VIX指数)とはS&P500のオプション取引が数値算出のもとになっていますので、日本の株式市場とは直接的なかかわりはないように思えますが、日本市場は米国市場の影響を受けやすく、値動きが連動する傾向にありますので一定の相関性のもと参考指標にされています。

恐怖指数(VIX指数)の数値に明確な目安はありませんが、相場が安定している(市場の混乱等が起きていない平時の)ときは通常10~20程度の値で推移することが多いです。

ちなみに、この記事を執筆している時点(2020年4月17日)の終値で38.15となっており、直近ではコロナウイルスの影響とみられる相場の暴落が起きたさい数値が80を超えました。

恐怖指数(VIX指数)が80を超えるのは2008年のリーマンショック以来ですので、投資家の市場に対する不安が非常に大きかったのではないかと考えられます。

参考として2017年は月単位でみて数値が10未満の時期があります。

恐怖指数(VIX指数)の注意点

恐怖指数(VIX指数)を投資判断の参考にする場合の注意点として2点あります。

あくまでも参考にしかならない

恐怖指数(VIX指数)が上昇する場合、投資家心理の冷え込みから相場が下落する傾向にありますが、あくまでも傾向であり、相場の下落を確定させるほどの情報源ではありません。

また、恐怖指数(VIX指数)が上昇に転じている場合、他の市場の暴落等に反応して数値が上昇しているケースもありますので、恐怖指数の上昇を確認して投資判断をした場合、時すでに遅し、の可能性もあります。

指数の根拠が「S&P500オプション取引」であること

S&P500オプション取引が指数の根拠になるということは、S&P500オプションの価格を取引によって上げ下げすることで恐怖指数(VIX指数)の数値を操作できるのでは、という可能性があります。

当然、VIX指数を算出、公表している機関は否定していますが、恐怖指数(VIX指数)を投資判断に活用するにあたり算出根拠がS&P500オプション取引であることは注意しておく必要があります。

恐怖指数(VIX指数)に投資する方法

恐怖指数(VIX指数)は株式市場等の相場上昇時に下がりやすく、相場の下落、暴落局面で上がりやすい傾向にありますので、分散投資の対象や相場下落時のリスクヘッジとして活用することが考えられます。

なお、VIX指数はそれ自体が存在する実物資産ではありませんので、VIX指数に連動した値動きをするETF(上場投資信託)などを対象にすることで投資することができます。

一例として下記のような商品があります。

証券コード1552:国際のETF VIX短期先物指数

※VIX指数(S&P500 VIX短期先物指数)に連動した値動きをする商品

証券コード2035:NEXT NOTES 日経平均VI先物指数ETN

※日経平均VIとはVIX指数の日経平均版のようなもので、日経225オプション取引の価格をもとに算出、公表されています

さいごに

恐怖指数(VIX指数)は相場の大暴落などで数値が急上昇したさいに注目されることが多いですが、その仕組みや特徴を知っていると相場急変時の投資家心理を知る参考になりますので、ぜひ押さえておきましょう。