生命保険に加入する前に押さえたい社会保険でカバーできる範囲

暮らしとお金

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

今回は↓

生命保険に加入しようと思うんだけど、保険金額をいくらにして加入すればいいのかわからないのよね。遺族年金とかの国の保障があるでしょ。どうすればいいかしら?

こんな疑問にお答えします。

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日本人の生命保険加入率

日本人の生命保険加入率は生命保険文化センターの「生活保障に関する調査」によると令和元年度で男性81.1%、女性82.9%でした。

年代別では40歳代の方の加入率が最も高い数値(男性91.0%、女性89.0%)となっています。

※参考にした公益財団法人生命保険文化センターのホームページリンクです。

日本人の8割以上が生命保険に加入していることになりますが、これはアメリカ、イギリス、フランス、ドイツ等の他国と比べて非常に高い水準です。

加入目的に応じた適切な保険に加入しているのであれば問題はありませんが、私が保険の見直し相談で対応させていただいている方のなかには必要以上に保険に加入しているケースも見受けられます。

民間の生命保険に加入する目的は人それぞれの価値観や考え方が大事ですので、一律に「生命保険加入はこのくらいがベストです」と提案することはできませんが、この記事では社会保障との兼ね合いから生命保険に加入するポイント(加入の必要性、保険金額の目安)をご案内できればと考えています。

死亡リスクと生命保険加入

死亡リスクとは文字通り「亡くなってしまう」という万が一のリスクのことです。

死亡リスクに対する生命保険加入の目的は「残された遺族の生活のため」が通常、目的となります。

その他にも葬儀費用や高度障害状態(生命保険の支払い対象)に備えて加入するケースもあります。

万が一の公的保障

万が一の公的保障には会社員等であれば遺族厚生年金+遺族基礎年金、自営業やフリーランスで活動される方には遺族基礎年金があります。

受給要件を満たすことで遺族厚生年金には中高齢寡婦加算、経過的寡婦加算がつく場合があり、遺族基礎年金には死亡一時金(遺族基礎年金をもらえない場合)と寡婦年金(死亡一時金との選択制)があります。

このとき注意すべき点は遺族基礎年金は子が18歳に到達した3月末日(高校卒業)まで(一定の障害のある子は20歳まで)しか支給されないことです。

hana
hana

これは「子がいない場合は遺族基礎年金は支給されない」ということです。

また遺族厚生年金の場合も夫に万が一が起きたとき妻が30歳未満で子がいないケースでは5年の有期年金になってしまいます。

こちら↓は遺族年金について解説している記事です。よろしければご覧ください。

遺族の生活保障のために民間の生命保険に加入するさいは社会保障の仕組みを考慮に入れて検討する必要があります。

社会保障との兼ね合いで考慮すべき重要なポイント

①家族構成(特に子と妻の年齢)

②加入している社会保障制度(国民年金か厚生年金なのか?)

その他にも勤め先の死亡退職金や弔慰金等に会社独自の手厚い保障があるケースもありますので、勤務先の支給規定なども生命保険に加入する前に確認しておきましょう。

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死亡保障に必要な保険金額

生命保険に加入するさいの保険金額は残された遺族の今後必要となる資金の合計金額から公的保障による遺族年金等の合計収入を差し引いて不足している分を保険金額として加入すると生命保険の入りすぎを防ぐことができます。

必要な保険金額の目安

(遺族の生活費、住居費、教育費、結婚費、その他予備費+葬儀費用)(公的保障+企業保障+現在の預貯金+今後の収入)=必要な保険金額の目安

遺族の生活費計算のポイント

①子がいる場合は末っ子が独立する(一般的に22歳もしくは18歳)までの必要生活費は現在の生活費の70%で見積もります。

計算式:現在の生活費×70%×(末っ子独立時の年齢-末っ子の現在の年齢)

②末っ子が独立した後や子がいない場合の生活費は現在の生活費の50%で見積もります。

計算式:現在の生活費×50%×末っ子独立時の配偶者の平均余命

※余命に関しては厚生労働省の平成30年簡易生命表の概況のページリンクを掲載しておきます。

hana
hana

住居費や教育費、結婚費、予備費に関しては家庭によって全く違いますので、それぞれのご家庭の判断になります。

なお全国平均は○万円といった平均値は高く算出されるケースが多い(一部のお金持ちが平均をつり上げている)ので参考程度にしかなりません。

各ご家庭の価値観や考え方をもとに算出した必要な保険金額の目安が生命保険に加入するうえでの保険金額の参考になりますので、ぜひ加入する前(見直し時ももちろんOKです)にお試しください。

さいごに

今回は生命保険に加入するうえで知っておきたい社会保障制度の各種給付と、必要な保険金額の目安について説明いたしました。

生命保険に加入する目的や希望する保険金額は各家庭の事情等によって様々ですが、今回の記事が生命保険加入の目安としてお役に立てば幸いです。

こちら↓は生命保険の加入や見直しについてファイナンシャルプランナーに無料相談できるサービスを解説している記事です。よろしければご参照ください。