ソーシャルレンディングとは?仕組みやリスクをわかりやすく解説!

投資

投資型クラウドファンディングとは「クラウドファンディング」というプラットフォーム上に公開されている資金調達したい企業(案件)に多くの投資家が資金を貸しつけたり、株式を購入したりすることで企業はその目的を達成し、投資家は出資分に応じて分配金や株の値上がり益等のリターンを得る仕組みです。

投資型クラウドファンディングには「ファンド型」「株式型」「融資(貸付)型」の3タイプがありますが、このうち「融資(貸付)型」ソーシャルレンディングといいます。

この記事ではソーシャルレンディングの仕組み、投資のメリット(リターン)・デメリット(リスク)をわかりやすく解説します。

hana
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ソーシャルレンディングを提供している事業者によって会社規模はもちろん、運営スタイル等も異なりますので、おもなソーシャルレンディング事業者の特徴も記載いたします。

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ソーシャルレンディングとは

融資(貸付)型のソーシャルレンディングは下記3者のそれぞれの考えが合致することで成立します。

①資金調達したい企業

②企業に資金を貸しつけることで分配金等のリターンを得たい投資家

③資金調達したい企業と投資家をマッチングさせる場を提供するソーシャルレンディング事業者

上記3者で構成されるソーシャルレンディングの仕組みは下記となります。

①資金調達したい企業のためにソーシャルレンディング事業者が「ファンド」を組成して投資案件としてインターネット上に公開

②投資家は案件を確認して投資したい場合は「ファンド」に出資を申込む

③ファンドに集まった資金をソーシャルレンディング事業者が企業に融資(貸付)する

④融資を受けた企業は契約に基づいて元利金をソーシャルレンディング事業者に返済

⑤ソーシャルレンディング事業者は返済を受けた元利金を投資家に運用期間中は分配金、運用期間終了時(満期時)は元本を償還する(※満期を待たず早期に償還される可能性もあります)

投資家とソーシャルレンディング事業者の関係

ソーシャルレンディングサービスにあたり投資家とソーシャルレンディング事業者は「匿名組合契約」を締結します。

この契約は投資家が「匿名組合員」、ソーシャルレンディング事業者が「営業者」となり、匿名組合員である投資家が、営業者の事業のために資金を出資して、営業者はその事業から発生した利益を、匿名組合員に対して分配することを約束する仕組みです。

匿名組合契約によりソーシャルレンディングサービスにおける投資家とソーシャルレンディング事業者の権利義務が明白になります。

またソーシャルレンディング事業者は投資家に対する勧誘行為や分配金の支払い等をするにあたって、資産要件等を定めた「第二種金融商品取引業」の登録を受けることが法律で規定されています。(投資家保護につながる制度)

※ソーシャルレンディング事業者によっては、第二種金融商品取引業よりも要件の厳しい「第一種金融商品取引業」の登録を受けて営業をしている事業者もいます。

資金調達したい企業とソーシャルレンディング事業者の関係

資金調達したい企業は融資を受けるにあたりソーシャルレンディング事業者と「金銭消費貸借契約」を締結しています。

融資を受ける企業を「債務者」、ソーシャルレンディング事業者を「債権者」として金銭消費貸借契約に基づいて融資や元利金の返済が行われます。

そのためソーシャルレンディング事業者は「第二種金融商品取引業もしくは第一種金融商品取引業」の登録とともに「貸金業」の登録も受けて営業を行っています。

※ソーシャルレンディング事業者によっては「第二種金融商品取引業もしくは第一種金融商品取引業」の登録と「貸金業」の登録を別法人で取得しているケースもあります。

ソーシャルレンディングのメリット・デメリット

ソーシャルレンディングは「融資をすることで利息(分配金)を受け取れる」という仕組みのわかりやすさや「その利息(分配金)が比較的高利回りで、かつ毎月受け取れる」ことから「株式型」や「ファンド型」の投資型クラウドファンディングよりも資産運用に活用されやすい傾向にあります。

ただし、リターンの裏には当然リスクもありますので、投資にあたっては注意が必要です。

これよりソーシャルレンディングのメリットとデメリット(リスク)についてお伝えします。

ソーシャルレンディングのメリット(リターン)

ソーシャルレンディングの3つのメリット

・預金や債券、株の配当金と比べて高い分配金が受け取れる

・分配金は毎月受け取れるので再投資にまわすことで複利の効果を得やすい

・1万円程度からの少額投資が可能

ソーシャルレンディングの分配金利回りは案件を提供するソーシャルレンディング事業者や融資の対象(不動産事業や海外案件など様々)によって異なりますが6%~10%などの比較的高い利回りが設定されている場合が多いです。

案件によっては10%を超えることもあり、その比較的高い分配金を毎月受け取れることから複利効果を得やすい投資対象と言えます。

また、1万円程度から投資をできる点も「少額投資」や「分散投資」がやりやすくなるので、資産運用のメリットとなります。

hana
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分配金が高い理由ですが、これは融資金利が高いためです。例えば分配金利回りが8%に設定されている場合、融資を受ける企業は10%ほどの金利(利子)をつけて返済します。このうち2%がソーシャルレンディング事業者の営業者報酬、のこり8%が投資家に支払われる、といった仕組みです。

ソーシャルレンディングのデメリット(リスク)

ソーシャルレンディングの3つのデメリット

・高い分配金利回りや投資元本は保証されていない

・運用期間が当初計画よりも短くなり早期償還される可能性がある

・匿名組合契約のためソーシャルレンディング事業者が万が一破綻した場合など、それによって元本が返還されない可能性がある

ソーシャルレンディングは融資を受けた企業が返済する元利金(元金+利息)が分配金や返済元本のベースですので、融資を受けた企業に返済遅延事業計画の未達等が発生した場合、当初提示された高い分配金が受け取れなくなる可能性があります。

また匿名組合契約にはソーシャルレンディングの権利義務を明確にでき投資家は利益の配当を請求できる権利などが認められている反面、投資家から預かった元本はソーシャルレンディング事業者の財産(※勘定科目は預り金)として扱われます。そのため万が一ソーシャルレンディング事業者が破綻した場合、投資元本が返還されない可能性があります。

早期償還とは、事業計画を早期に達成することで例えば当初12カ月だった運用期間が6カ月などで元本が償還されてしまうことですが、早期償還されることで残り6か月分の分配金が受け取れなくなる点はデメリットになります。ただし早期償還については投資元本がきちんと返還されることや早期に戻ってきたことで再投資にまわせることを考慮するとメリットとも言えます。

おもなソーシャルレンディング事業者

ソーシャルレンディングはインターネット上で口座開設(投資家登録や投資家申請とも言う)でき、かつ1万円程度から高い分配金を受け取ることが可能ということで、気軽に始めることができてしまいますが、上述の通りソーシャルレンディングには融資を受けた企業のリスクだけでなくソーシャルレンディング事業者自体のリスクもあります。

そのため「どのソーシャルレンディング事業者」で投資を行うかは、とても重要です。

これより、私が実際に投資をした事業者のなかから事業者としての規模や、これまでの実績、担保制度や保証制度によって投資家を保護する仕組み等のある事業者を4社掲載いたします。

事業者選択の参考にして下さいますと幸いです。

SAMURAI FUND (サムライファンド)

SAMURAI FUNDは主に不動産事業や貸金業を対象にしたソーシャルレンディング事業者です。

サムライファンドでは1万円から投資することができ、運用中ファンド(2020年6月時点)の目標利回りは4.9%~9.0%となっています。(これまでの融資に係る元本回収率100%=元本割れなし)

特徴として、融資を受ける企業の債務保証に国内保証事業大手の「株式会社日本保証」の保証があること、加えてサムライファンドはジャスダック上場企業の子会社であり、登録要件のうち第二種より審査が厳しい「第一種金融商品取引業」の登録事業者であることがあげられます。

SAMURAI FUND【公式サイト】

LENDEX (レンデックス)

LENDEXは主に不動産事業を対象にしたソーシャルレンディング事業者です。

レンデックスでは2万円から投資することができ、1年以内の短期案件を中心に7.0%~10.0%程度の高い利回りで運用しています。

特徴としては、案件の大部分に不動産担保が設定されており、かつ、そのさいの担保評価には自社調査プラス第三者である「東急リバブル」(東証一部上場企業のグループ会社)の査定をもちいており、担保価値の信頼性につとめています。

さらに融資を希望する企業への融資限度額を①レンデックスの担保不動産評価額②東急リバブルの担保不動産評価額のうちいずれか低い金額の80%までと設定しているので投資家にとって担保不動産の価値下落が20%までであれば実質的に元本割れしないように保護が図られています。

2020年6月時点において融資(貸付)は150件程度ですが、分配金等の遅延は発生していません。

LENDEX【公式サイト】

CAMPFIRE Owners

CAMPFIRE Owners国内や海外の事業者や障害のある方の支援といった社会的意義の高いソーシャルレンディング事業者です。

CAMPFIRE Ownersでは1万円から投資することができ、3.0%~6.0%程度の予定利回りで運用しているファンドが多いです。

特徴としては、CAMPFIRE Ownersはクラウドファンディング国内最大級の「CAMPFIRE」グループが運営しているソーシャルレンディングサービスであること、案件のレパートリーが豊富で環境リサイクルファンドやADHDサポート教育事業ファンドなど「応援・支援」という側面もある投資が可能な点です。

CAMPFIRE Owners【公式サイト】

CROWD CREDIT (クラウドクレジット)

【クラウドクレジット】は主に海外のお金が必要な事業者への国際投資を対象にしたソーシャルレンディング事業者です。

クラウドクレジットでは1万円から投資することができ、販売中ファンドの表面利回りは5.6%~12.0%となっています。(2020年6月時点)

特徴としては、クラウドクレジットの出資者には伊藤忠商事や第一生命といった大手企業が入っていること、国際投資のため為替リスクがありますが、案件ごとにわかりやすく為替ヘッジの有り無しの記載やホームページ上にファンドの運用状況をきちんと公開するなど、透明性の高いソーシャルレンディング事業者です。

【クラウドクレジット】【公式サイト】

hana
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以上、事業者としての透明性や健全性、投資家保護における信頼性の高いソーシャルレンディング事業者4社でした。

事業者選択の参考にして下されば幸いです。