スワップ取引の金利スワップや通貨スワップの仕組みを解説

投資

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

今後の金利変動を考慮してスワップ取引を活用しよう、と本に書いてあったから検討しているのですがスワップ取引が何なのかわかりませーん…よかったら教えてください。

こんな疑問を解決します。

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スワップ取引とは

スワップとは「交換」という意味でスワップ取引とは将来の一定期間に発生する経済価値が同等(等価)であると考えられる2つのキャッシュフローを当事者間で交換する取引のことです。

スワップ取引は相対する当事者間で合意した条件のもと取引が行われる店頭デリバティブ取引となります。

hana
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店頭デリバティブ取引とは証券取引所などの公開市場を介さずに当事者間で行う取引のことです。

交換する2つのキャッシュフローの違いによって「金利スワップ」「通貨スワップ」と呼ばれる代表的なスワップ取引や、その他「エクイティスワップ」「クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)」等があります。

金利スワップ

金利スワップとは同一通貨間の異なる金利を交換する取引です。当事者間で定められた金利のみを一定期間交換する取引で元本部分の交換は行われません。

交換できる金利

固定金利と変動金利を交換する金利スワップが多いですが、異なる種類の変動金利同士を交換する場合もあります。

hana
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なお、将来のキャッシュフローが確定している固定金利同士の交換はありません。

金利スワップの例

金利スワップの成立要件は金利の交換につきお互いの意見が合致する必要がありますが、この合致とは同意見という意味ではなく全く(またはほとんど)逆の考えである必要があります。

金利スワップを活用する一例(仕組み)を紹介します。

※金利スワップは通常、金融機関同士など事業者間で利用されることが多いですがわかりやすく解説するために個人同士の取引を例にします。

AさんとBさんの現在の状況

Aさん:現在固定金利でローンを組んでいるが将来金利が低下すると考えておりできることなら変動金利でローンを支払いたい。

Bさん:現在変動金利でローンを組んでいるが将来金利が上昇すると考えておりできることなら今の水準の固定金利でローンを支払いたい。

上記のような異なる考えをもつ2人の場合、金利スワップを利用することで問題を解消することができます。

金利スワップをAさんとBさんの間で契約することでAさんは変動金利でローンを支払い、Bさんは固定金利でローンを支払うことが可能となります。

なお、金利スワップは元本の交換は行われませんが、Aさん、Bさんのもともとの借入額(元本)には違いがある場合がほとんどですので利息額計算のために想定元本が設定されて金利の交換が行われます。

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通貨スワップ

通貨スワップとは異なる通貨間の元利金を当事者間の合意により交換する取引です。

例えば輸出業者が通貨スワップを活用する場合、外貨の支払い、円貨の受け取りをあらかじめ通貨スワップの相手方と契約することで将来の円高ドル安による為替変動リスクをヘッジすることが可能です。

なお、通貨スワップでは通常元本部分も交換を行いますが、元本部分の交換を行わず金利部分のみを交換する場合もあります。これをクーポンスワップといいます。

エクイティスワップ

エクイティスワップとは株式のリターンと金利を交換するスワップ取引のことです。

交換する株式は個別株を対象にする場合もあれば複数の株式や株価指数を交換の対象にする場合もあります。

なお名称が似ているものにデット・エクイティ・スワップ(DES)がありますが、これは株式と債務を交換するスワップ取引です。財務体質等の改善を目的に金融機関が業績不振の取引先等に対して行う場合が多いです。

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)

クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)とは国や企業の債務不履行等による信用リスクを売買の対象とした取引のことです。

買い手の立場からみるとプレミアム(一種の保険料)を売り手に支払うことで契約の対象になっている債権や企業に契約期間中債務不履行や倒産等が生じて損害が発生した場合に事前に定められた損失相当額の権利(プロテクション)を補てんしてもらうことができます。

売り手の立場からみるとプレミアムを受け取る代わりに債務不履行等が起きた場合の損失を買い手に補てんしなければなりません。

hana
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クレジット・デフォルト・スワップはスワップの一種ですが仕組みは保険に似ています。

さいごに

今回の記事ではスワップ取引について意味や活用する目的、金利スワップ、通貨スワップの仕組み、エクイティスワップ、クレジット・デフォルト・スワップの概要を紹介いたしました。

スワップ取引は個人間で利用する取引というよりは事業者間で為替リスクのヘッジ等を目的に活用される場合が多いのであまりなじみのない取引ですが、株式投資等において企業がスワップ取引を利用している場合など、その目的等を知ることができますので企業分析などに役立つ知識です。

ぜひ基本的な内容・仕組みを押さえて投資判断等に活かしていきましょう。

今回のスワップ取引に関する記事が参考になれば幸いです。

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