こんにちは。
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。
証券投資と一言でいっても、国内株なのか外国株なのか、現物取引なのか信用取引なのか、投資信託をメインで運用したいのか、NISAを活用した投資をしたいのか、まとまった資金で運用をするのか少額資金ではじめてみたいのか、など投資家によって、その目的や投資プランは異なります。
そこで、この記事では、株式や投資信託などの証券投資をはじめるために必要な「証券会社」を選ぶためのコツやポイント、証券会社の特徴をわかりやすく解説します。

証券会社の取扱商品や手数料だけでなく、実際に口座を保有してわかった感想もあわせてお伝えします!
取扱商品数で選ぶなら「楽天証券」
楽天証券株式会社が運営する楽天証券は豊富な取扱い商品と業界最低水準の手数料体系で大手ネット証券(楽天証券、松井証券、SBI証券)の1つとして投資家からの支持も高い証券会社です。
※2019年新規口座開設数1位(主要ネット証券5社を比較した楽天証券調べ)
楽天証券の取扱商品
・国内株式(現物・信用)、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)
・外国株式(米国株式・中国株式・アセアン株式)、海外ETF
・IPO
・投資信託(積立投資にも対応)
・債券(国内債券・外国債券)
・ロボアドバイザー投資(楽ラップ)
・NISA、つみたてNISA、iDeCo(イデコ)
・FX
・先物、オプション取引
・金、プラチナ取引
楽天証券の特徴
・1つの証券会社で株や投信、ロボアド、FXなど複数の対象に投資できる
・楽天ポイントを使って国内株式、投資信託を購入できる
・パソコン版取引ツール「マーケットスピード」、スマホ版取引ツール「iSPEED」が高性能
・取引に応じて1%~2%のポイントが貯まる
・投信積立は月100円以上1円単位で利用できる
楽天証券の株式取引手数料
国内株式
約定代金5万円まで:55円(税込)
10万円まで:99円(税込)
20万円まで:115円(税込)
50万円まで:275円(税込)
100万円まで:535円(税込)
150万円まで:640円(税込)
3,000万円まで:1,013円(税込)
3,000万円超え:1,070円(税込)
※大口取引の条件に該当する場合は大口優遇手数料が適用。なお、いちにち定額コースは一日の約定代金合計(現物と信用合算)50万円まで手数料無料
米国株式
約定代金2.22米ドル以下:無料
約定代金2.22米ドル超え~4,445.45米ドル未満:約定代金の0.495%(税込)
中国株式
約定代金10万円まで:550円(税込)
10万円超え~100万円未満:約定代金の0.55%(税込)
楽天証券は1つの証券口座(※投資の種類によっては別途開設が必要)で複数の資産運用ができますので、いろいろな証券会社に口座を開設するのを大変に感じる人や1社だけで投資管理を行いたい人、また、ポイントが利用できることから普段から楽天のサービスを利用している人におすすめの証券会社です。
楽天証券【公式サイト】

証券口座1つだけで資産運用をする場合、楽天証券はかなりおすすめです!
ただし、FX取引はFX専門の会社が取引ツールや手数料等の面で使いやすいですし、少額(1株投資)での資産運用やロボアドサービスでは後述する「ネオモバ」、米国株は「DMM株」、取引ツールの使いやすさや各種キャンペーンでは「松井証券」に軍配があがります。
下記、それぞれの証券会社の特徴を記載しますので、ぜひご参照ください。
1株投資や少額ロボアドサービスで選ぶなら「ネオモバ」
株式会社SBIネオモバイル証券が運営するネオモバは1株から株式投資ができ、さらに株式をTポイントで購入することもできますので、投資初心者の人でもはじめやすい証券会社です。
※SBIネオモバイル証券とは大手ネット証券の【株式会社SBI証券】とTポイントを運営するCCC(カルチュアコンビニエンスクラブ)のマーケティング会社【CCCマーケティング株式会社】の共同出資で設立された証券会社です。
ネオモバの取扱商品
・国内株式、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)
・IPO(新規株式公開)
・WealthNavi for ネオモバ
・iDeCo(個人型確定拠出年金)
・FX
ネオモバの特徴
・国内株、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)が1株から購入できる
・Tポイントでの購入やTポイントと現金を組み合わせた購入も可能
・IPO(新規株式公開)に1株単位で申込できる
・通常は10万円の最低投資金額(積立は1万円)が設定されている「WealthNavi(ウェルスナビ)」を投資金額1万円(積立は5,000円)から利用できる
・毎月200ポイントの期間固定Tポイントがもらえる
ネオモバのサービス利用料
月の約定代金合計50万円まで:220円(税込)
300万円まで:1,100円(税込)
500万円まで:3,300円(税込)
1,000万円まで:5,500円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)が加算されます

ネオモバは取引ごとの手数料ではなく月間の取引合計額に対してサービス利用料が発生します。これは取引をしなかった月も発生しますので、その点はデメリットと言えます。
ただし、毎月期間固定Tポイント(株式の購入にのみ利用可)が200ポイントもらえますので、利用しない月の手数料は差引20円程度と考えることもできます。
また、取引しない月はサービスを一時的に停止させることも可能です。(手数料なし)
SBIネオモバイル証券(ネオモバ)は1株から株式の購入やTポイントを使っての投資ができますので、投資初心者の人はもちろん、株式の打診買いなど、とりあえず買ってみようかな、というケースにも利用しやすい証券会社です。
ネオモバというあまり聞き慣れないサービスのため不安に感じる人もいらっしゃるかもしれませんが、ネオモバイル証券ではSBI証券のセキュリティ技術やシステムを利用していますので、安心して利用することができます。
ただし、利用にあたりクレジットカードの登録が必要なこと(サービス利用料の引き落としのため)とNISAとしての利用ができない点には注意が必要です。
米国株投資で選ぶなら「DMM株」
株式会社DMM.com証券が運営するDMM株は米国株式の取引手数料が無料という米国株に投資したい人にとってメリットの大きい証券会社です。
DMM株の取扱商品
・国内株式(現物・信用)、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)
・米国株式(個別株・米国ETF・ADR)
・NISA、ジュニアNISA
DMM株の特徴
・現物取引55円(税込)から~と国内株取引手数料が業界最安水準
・米国株取引手数料が無料
・インストール版、ブラウザ版と目的に応じて選べる取引ツールやアプリが高性能
・取引手数料の1%がポイントとして貯まる(現金に交換可)
・四季報や株式新聞を無料で閲覧できる
DMM株の株式取引手数料
国内株式
約定代金5万円まで:55円(税込)
10万円まで:88円(税込)
20万円まで:106円(税込)
50万円まで:198円(税込)
100万円まで:374円(税込)
150万円まで:440円(税込)
300万円まで:660円(税込)
300万円超え:880円(税込)
米国株式
取引手数料:無料
DMM株は国内株式の手数料が安く、米国株式にいたっては無料です。さらに取引ツールや情報コンテンツも豊富ですので国内株や米国株をメインに投資を検討している人には特におすすめできる証券会社です。
DMM株【公式サイト】
一方で取扱商品が少ないので、投資信託や債券投資、先物・オプション取引などで資産運用をしたい人にはあまりメリットのない証券口座と言えます。
こちら↓はDMM株のメリットやデメリットなどを詳しく解説している記事です。
手数料無料やキャンペーンの豊富さで選ぶなら「松井証券」
創業100年を超える老舗企業の松井証券は国内株式手数料が無料(50万円まで)であることや投資家への還元キャンペーンに定評がある証券会社です。
松井証券の取扱商品
・国内株式(現物・信用)、ETF(上場投資信託)、REIT(不動産投資信託)
・投資信託(ロボアドバイザーも利用可)
・IPO
・NISA、つみたてNISA、iDeCo
・先物、オプション取引
・FX
松井証券の特徴
・株の約定代金合計50万円まで手数料無料
・投資信託は100円から購入でき、購入時手数料はすべての投資信託で無料
・アドバイス型(助言型)のロボアドサービスを利用できる
・取引ツールがパソコン版「ネットストック・ハイスピード」、アプリ版「株touch」ともに高性能
・アナリストによるマーケットや個別銘柄の分析情報「QUICKリサーチネット」を無料で利用できる
・投資家への現金還元キャンペーンなどを頻繁に実施している
松井証券の株式取引手数料
1日の約定代金合計50万円まで:無料
100万円まで:1,100円(税込)
200万円まで:2,200円(税込)
以降、100万円増えるごとに1,100円(税込)が加算されます

松井証券は取引ごと(1つの約定ごと)の手数料ではなく1日の取引額合計に対して手数料が計算される仕組みです。
そのため1日の約定代金合計を考慮しながら取引をしないと高くついてしまう可能性があります。(例:1日の約定代金が50万1円になってしまった場合1,100円が発生してしまう、など)
松井証券は1日の取引額が50万円未満の投資を予定している人(それ以上になると他社と比較して手数料が割高になる)や信頼性が高い証券会社(松井証券は東証一部上場企業で、かつ自己資本比率も高い)で資産運用をしたい人におすすめの証券会社です。
松井証券【公式サイト】
こちら↓は松井証券のメリットやデメリットなどを詳しく解説している記事です。

以上、おすすめの証券会社4社でした。証券会社選びの参考にして下さいますと幸いです!