カードローンは住宅ローンや自動車ローン、教育ローンなどの目的ローンとは異なり、様々な利用目的に活用することができます。
例えばレジャーや旅行を含む趣味や娯楽費に利用することもできますし、食費や日用品など生活に関わる費用に利用してもかまいません(※ただし事業性資金は除外されるケースが多い)
つかいみちが自由なカードローンですが、同じように利用目的を問わないローンには「クレジットカードのキャッシング」と「フリーローン」があります。そのため、カードローンの検討にあたりこれらのローンとは何が違うのだろう…と疑問に感じる人もいらっしゃるのではないでしょうか。
そこで、この記事では「カードローンとクレジットカードのキャッシングとの違い」と「カードローンとフリーローンの違い」についてわかりやすく解説します!
カードローンとクレジットカードの違い
カードローンは銀行やクレジットカード会社、信販会社、消費者金融が提供している「お金を借入れることを目的」とした個人向けの融資サービスです。
一方でクレジットカードのキャッシング機能はクレジットカード会社が提供している「商品やサービスを後払いで購入できるショッピング機能に付帯」されたお金を借入れることができるサービスです。
カードローンもクレジットカードのキャッシングも「お金を借入れる」ことができますが、両者の大きな違いはカードローンはお金を借入れることを目的に発行されており、クレジットカードのキャッシング機能は、あくまでもショッピング機能が目的でキャッシングは付帯されている機能に過ぎない点です。
そのためカードローンとクレジットカードのキャッシングでは「借入限度額」と「金利」が大きく異なっており、さらに「返済方法」の点でも違いがあります。
借入限度額(利用可能枠)の違い
クレジットカードはショッピング機能が主体ですのでカードの種類や申込者の状況(年齢、年収、職業、信用情報など)によってはキャッシング利用枠がつかない場合があります。(申込者の希望でキャッシング利用枠をつけないことも可能)
そしてキャッシング利用枠がつく場合でも、その利用可能枠は5万円~50万円などの比較的少額に設定されるケースが多いです。
一方でカードローンの場合はお金を借入れることを目的に発行されますので、必ず借入限度額が設定され、その金額は10万円程度から「500万円まで」や「800万円まで」などの比較的高い借入限度額を上限に申込者ごとに設定されます。
金利の違い
カードローンもクレジットカードのキャッシングもカード発行会社やカードの種類によって金利が異なるため、あくまでも一般的な傾向にすぎませんが、クレジットカードのキャッシングでは年15.0%~18.0%程度の設定が多く、カードローンでは年3.0%~15.0%程度の設定が多いです。
なお、カードローンの適用金利は借入限度額が影響します。借入限度額が高く設定されている場合は金利は低めに設定され、借入限度額が低い場合は金利は高めに設定されます。
仮に10万円~800万円の借入限度額に対して金利が年3.0%~15.0%で設定されるカードローンを例にすると借入限度額が10万円に設定された場合は年15.0%の金利となる可能性が高く、借入限度額が800万円に設定された場合は年3.0%の金利が適用される可能性が高いです。
※上記はあくまでも金利と借入限度額の関係を示すためのイメージです。
返済方法の違い
返済方法に関してはカードローンとクレジットカードのキャッシングで大きく異なるとまでは言えませんが、クレジットカードのキャッシングでは利用可能枠が低めに設定されていることもあり返済は1回払いまたはリボルビング払いが一般的です。
一方でカードローンの返済方法はリボルビング払いが一般的です。
なお、カードローンのリボルビング払いには毎月一定額を返済していくタイプと毎月の返済額が借入額の残高に応じてスライドしてくタイプ(残高スライドリボルビング方式)があります。
残高スライドリボルビング方式とは例えば10万円以下の借入れ残高であれば毎月の返済額は2,000円、追加で借入れをして残高が10万円を超え50万円以下になった場合は毎月の返済額が10,000円になる、というように残高に応じて返済額がスライドしていくタイプのことです。
※スライド幅や返済額はカードローン会社やカードの種類で異なります。
カードローンの返済方法はリボルビング払いに設定されているケースが多いのですが、1回払いで返済することやお金に余裕のあるタイミングなどに任意で返済することも可能ですので、計画的に利用することで利息をおさえた借入れを実現できます!
カードローンとフリーローンの違い
住宅ローンや教育ローン、マイカーローンなどの利用目的が明確で資金使途がその目的のためと限定されているローンを目的ローンといいます。
一方で利用目的を問わず資金を借り入れることができるローンをフリーローンといいます。
カードローンもフリーローンの1種なのですが、両者はおもに「借入可能回数」と「返済期間」の点で大きく異なっています。
※カードローンもフリーローンも利用目的は問いませんが一般的にカードローンは事業性資金としての利用は除外されるケースが多く、フリーローンは事業性資金と投資用資金としての利用はできないケースがほとんどです。さらにフリーローンは取扱機関によっては利用目的を申告しなければならない場合もあります。
借入可能回数の違い
カードローンは審査の結果付与された借入限度額の範囲内であれば何度でも自由にお金を借入れることができます。
例えば借入限度額が100万円であれば、はじめに50万円を借入れて、追加で20万円を借入れたり、さらに追加で30万円を借入れたり、と当初借入額を完済していなくても100万円の借入限度額の範囲内であれば自由に追加借入れが可能です。
一方でフリーローンの場合は契約時の1回のみの借入れとなります。そのため追加で資金を借入れたい場合はその都度申込む必要があります。
返済期間の違い
クレジットカードのキャッシングとの違いで記載しました通りカードローンの返済方法はリボルビング払いが一般的です。
そのため支払日(返済日)ごとに一定金額を返していく必要はありますが、いつまでに完済しなければならない、といった返済期間の定めはありません。
それに対してフリーローンの場合は借入時に借入金額、金利、返済額、返済期間が定められたうえで融資が実行されます。
返済期間はフリーローンを取り扱っている銀行等で異なりますが借入額に応じて5年や10年などの期間が設定されているケースが多いです。
このように返済期間の定めがあることも要因の一つとして金利はカードローンよりも低めに設定される傾向があります。
最短で即日発行をしているカードローン会社もありますので、一般的に融資スピードはカードローンが早いです。そのためすぐに資金を必要としている場合や目的に応じて何回も借入れをしたい場合はカードローンが適しているといえます。
一方で利用目的が単発の場合や金利を低めにおさえたい場合などはフリーローンが適していると考えられます。
さいごに
この記事では「カードローンとクレジットカードのキャッシングとの違い」「カードローンとフリーローンの違い」について記載しました。
カードローンはクレジットカードのキャッシングと比較して借入限度額が高く設定されやすく、かつ金利は低めに設定されやすいメリットがあり、フリーローンのようにその都度申込む必要がなく付与された利用限度額の範囲内であれば利用目的を問わず何度でも借入れができる便利さがあります。
そのため計画的に利用することで生活にプラスの効果が生じやすいのですが、使いすぎてしまうなど、利用方法によっては返済が大変になってしまうなどのリスクもあります。
そうならないためにも事前にカードローンの特徴や他のローンとの違い、さらに各カードローン会社のサービスの違い・特徴を知ったうえでご自分に適したカードローンを選ぶことが大切です。
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