FPで独立するには?開業資金や営業方法など成功に必要な7項目

FP資格講座

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事ではFPで独立するために必要な項目(開業前検討事項)を独立系FPとして10年(2020年現在)になる私の体験談とあわせて紹介いたします。

スポンサーリンク

FPで独立することは可能か?

私は独立系FPとしてライフプランや資産運用の相談にのるFP実務以外にも、FP資格試験の講師をしています。

講師をしていると生徒さんから「FPで独立してやっていけるんですか?」と質問を受けることがあります。

FP資格の勉強をしている生徒さんですので当然興味のある部分の質問です。

それに対する私の返答は「FPで独立するのは簡単、やっていくのは普通、成功するのは難しい」です。

FPで独立するだけなら実務経験や開業資金がなくても個人事業主の場合は「開業届」を納税地を所轄する税務署に提出するだけで独立系FPになれます。(FP資格も不要です)

独立系FPになった後が肝心で成功と呼べる領域に近づくにつれて難易度が高くなっていきます。

「成功」の定義を何にするかがポイントですが、私の場合は「年収1,000万円以上を毎年度コンスタントに達成」することを成功と位置づけています。

FPで成功するには独立後の営業努力も当然重要ですが、独立前の計画が早期に成功を収める(失敗によるロスをなくす)ためにより重要であることを自身の経験から学びました。

これより独立系FPとして成功するために必要な独立前に検討しておきたい7項目「FPで独立する目的」「あなただけの強み」「柔軟性」「開業資金と運転資金」「営業方法」「実務経験」「FP資格」をそれぞれ解説していきます。

FPで独立する目的

FPで独立するために検討する項目その①は「FPで独立する目的」です。

なぜFP(ファイナンシャルプランナー)として独立するのか?その目的は何なのか?を明確に定めておくと、その目的が独立後に活動の柱として機能しますので心のブレを少なくしくれる効果や目的達成意欲の維持、向上にもつながります。

なお、FPで独立する目的はこの記事内で紹介する7項目で最も重要な項目だと私は考えています。ここが曖昧だと十中八九どこかで躓くからです。

hana
hana

ちなみに…FP講座の受講生のなかに「将来、独立するのが夢だった」という理由で独立された方がいますが、半年もたたないうちに廃業されました。上手くいかなかった理由はおそらく「独立する目的」が明確でなく「独立することが目的」だったからです。この方の場合、独立した瞬間に目的を達成してしまったので意欲などが続かなかったのではないかと…

なお、ファイナンシャルプランナーとして独立する目的自体はなんでもいいのです。

例えば、人のためになる仕事がしたい、金融知識の普及につとめたい、誰よりもお金を稼ぎたい、などなんでも結構です。

目的が明確なことが大事なだけですから。

もう少し「明確」について書くと…

「私は○○のためにファイナンシャルプランナーで独立する!」

と、友人、知人、家族等に○○の部分を30秒バージョン、3分バージョン、20分バージョンなど、どの角度からでも答えられるほどの明確さが必要です。

5W1HのWhat(なにを)、Why(なぜ)にあてはめて考えると明確にしやすいです。

スポンサーリンク

あなただけの強み

FPで独立するために検討する項目その②は「あなただけの強み」です。

あなただけの強みとは、同業他社と差別化を図れる部分のことです。

差別化を図れるとお客さんへのアピールもしやすくなるので有利に営業活動を行えます。

強みは何でもいいです。ファイナンシャルプランナーの業務と関係ないことでもかまいません。

hana
hana

実際に元介護士の人がFP資格を取得して「介護もできるFP」として活動されています。

介護とFPには業務内容に相関はありませんが、人と人が接するという次元で考えると十分な相関があります。

それどころか見守りサービスなどを組み合わせることでお客さん(特に高齢の人)に大きな価値を提供することができ、元介護士の方は年収1,000万円以上をコンスタントに稼いでいらっしゃいます。

その他にも私の知り合いに「24時間営業のFP」をやっている人もいます。

昨今のライフスタイル、働き方の多様化を考えるとそういうのもありです。

強みの作り方として、業務内容をあえて狭めて特化するのも一考に値します。

例えば…

・住宅ローン相談専門ファイナンシャルプランナー

・高齢者の終活専門FP(相続関係)

・家計の見直し専門FP

上記のように特化しているFPは現実にたくさんいます。

あなたも自分だけの強みをみつけて他社との差別化を図りましょう。

スポンサーリンク

柔軟性

FPで独立するために検討する項目その③は「柔軟性」です。

ファイナンシャルプランナーとして成功するために必要な「性格」に関する部分になりますが、柔軟性をもった対応ができるかどうかが独立系FPとしての成功に大きくかかわります。

ファイナンシャルプランナーとして相談業務をするということは金融・経済の情報を発信する立場になるということです。

金融・経済関係の知識や金融商品は絶えず変化しています。また、システムも日進月歩です。

数か月前に市場で通用した株の必勝法が、今では地獄への片道切符になることもざらにあります。

常に正しい情報を収集して自分のものになるまで理解に努めることが必要です。

そして時には自分が正しいと思っている(思っていた)ことを改める必要があります。

このとき柔軟性(これまでの経験から培った知識や考え方を捨てる覚悟)がなければ、最悪の場合顧客に損害を与えてしまいFP自身も信用を失う事態になりかねません。

性格に柔軟性がないとFPとしてやっていく(成功する)のは難しい、と言っても決して言い過ぎではないと私は考えています。

人それぞれ価値観や考え方が違いますので顧客対応は難しい面もありますが、信用していただけたり、頼ってくださったりすると嬉しいものです。

顧客との信頼関係を築くためにも自分らしく、かつ、柔軟性を持って業務にあたっていけるようにしましょう。

スポンサーリンク

営業方法

FPで独立するために検討する項目その④は「営業方法」です。

経営目標や考え方・価値観で営業スタイルは人それぞれ異なりますが、共通して言えることは、せっかくFPで独立しても事務所で待っているだけでは顧客を獲得することはできないということです。

自分なりの営業スタイルを「ある程度確立」することは、独立開業する前に検討しておくべき重要項目の一つです。

hana
hana

FPとしての営業スタイルは業務開始後に成功や失敗を繰り返すことで徐々に固まっていきます。ですので独立前は「ある程度確立」で十分です。

独立系FPの営業方法の一例

「FPで独立する目的」で5W1Hの話を少ししましたが、営業方法はHow(どのように)の部分になります。

営業スタイルは無数にありますので一例を記載します。

・活動エリアの新聞、フリーペーパー、ポスティングを利用

・事務所前のa看板、のぼり旗等通行人にアピールできるように工夫

・市や団体などに無料相談ブースの枠があれば利用

・友人、知人、家族などに事務所の存在を広めてもらう(口コミ)

・ホームページをつくりブログで宣伝+SNSの活用

上記のホームページをつくり~の部分を補足します。

地域に根ざした活動をする場合、ホームページからの集客はほぼないものと考えてつくるべきです。

hana
hana

理由はホームページからの相談依頼は「ホントにない」からです。私は開業後5年間ホームページで集客をしていましたが、Googleの検索上位にかかることもなくホームページからの問い合わせはゼロでした。

それにホームページからの集客はないものとして作成すれば実際になかった場合に落ち込まなくてすみます。

ただし、ホームページのメリットは集客以外にもあります。

初対面の見込み客などにサイトを紹介することで信用(安心感)の獲得につながりますので、名刺代わりとしての価値はそれなりにあります。

独立前にホームページ作成資金に余裕があれば、名刺代わりとして活用するくらいの気持ちでつくるといいでしょう。

hana
hana

なお、ホームページ作成費用はワードプレスを利用する場合、サーバー代が年12,000円・ドメイン代が年1,000円程度はかかります。

避けておくべき営業方法

やってはいけない営業方法ということではありませんが、「個人宅への飛び込み営業」は避けたが無難です。

悪質な訪問販売などがテレビやネットニュースを賑わせたのは記憶にあると思いますが、その影響で非常に強い警戒心を抱かれています。

また、他人が人様の家の門をたたくこと自体に嫌悪感を示される人もいらっしゃいます。

個人向けの相談事務所の場合でも、飛び込みではなく法人を介するといいでしょう。

一例として下記の方法があります。

・高齢者向けの事務所の場合は老人ホームなどに営業に行き無料相談会や場合によっては高齢者に楽しんでもらえるレクリエーション(もちろん営業趣旨に合う内容)がしたいと話してみる

・住宅関係を扱うのなら住宅展示場(展示場に直接行ってもたぶん門前払いです)の会社に電話して住宅ローンや保険の見直しで顧客対応ができないか相談してみる

営業スタイルはアイデア次第で無数に作り出すことができますが、自分にあう・あわないがありますので、ご自身の性格や経営目標等を考慮して独自の営業スタイルを確立しましょう。

スポンサーリンク

開業資金と運転資金

FPで独立するために検討する項目その⑤は「開業資金と運転資金」です。

開業資金の内容

開業資金には事務所の賃料・初期費用、応接セット、デスク、パソコン、電話・FAX、広告費など各種費用が考えられますが、これはご自身の活動エリア・営業スタイルなどで全く違ってきます。

世の中には開業資金は平均○○万円必要です、という情報がありますが、あれは参考程度にしかなりません。

平均というのは、集めたデータから計算した中間値に過ぎないので、データの中にとんでもない数値(例えば大金持ちの開業費1億円とか)が入っていたら惑わされるだけの役に立たない情報になってしまいます。

私が要した開業資金

FP独立に必要な資金は営業スタイル等で大きく変わるものですので、私が実際にかかった費用も参考程度にしかなりませんが、公開することで目安や何かしらの基準になると考えましたので開業資金の一覧を掲載します。

私のFP開業資金一覧

・事務所の賃料、初期費用(賃料42,000円、初期費用15万円)

・顧客データ保管のキャビネット(13,000円)

・パソコン(138,000円)

・電話、FAX(7,000円)

・応接セット(55,000円)

・作業用の机、いす(16,000円)

上記は万単位でかかった費用です。その他にもフリーコール(0800で始まる無料通話)契約費用、ネット接続費用、事務所に並べる雑誌やお茶菓子等の雑費も発生しました。新聞の折り込みなど広告はうちませんでしたので広告費はゼロです。

開業資金は事務所を借りるのか、自宅で開業するのかでも大きく変わりますし、パソコンなどの高価なものも持っているものを使えば費用をおさえることができます。

hana
hana

アイデアや考え方次第で限りなくゼロ円におさえることも可能です。

当面の運転資金について

次いで当面の運転資金ですが、これも平均○○万円という情報は参考程度にしかなりません。

独立後発生する運転資金は大きくわけて固定費と変動費です。

固定費の代表は人件費ですが、人を雇うかどうかで見積もりに大きな差がでます。地代家賃・水道光熱費も事務所を借りるか自宅開業かで全く違います。広告宣伝費も同様です。

経営スタイル次第でまるっきり結果がかわりますので、運転資金に毎月いくら必要なのかは個別に判断する必要があります。

当面の運転資金で大事なことは、毎月の運転資金(個別に計算した毎月の必要資金)の○カ月分を持っているかどうかです。

これは私の経験上ですが『独立時は運転資金の1年分』の所持金があれば、まず大丈夫かな、といったところです。

スポンサーリンク

実務経験

FPで独立するために検討する項目その⑥は「実務経験」です。

実務経験についてはあらゆるFP分野の経験が必要であるとか、○年以上の経験が必要であるというような必須というほどではありませんが、ご自身が扱う領域の実務経験がないと話にならないケースがあります。

一例をあげますと「住宅ローンの相談にのるFP」が「住宅ローンについて書籍の内容」しか知らなかった場合、実際の手続きの流れを「イメージ」だけで判断するので顧客に大損害を与える可能性があります。

本の内容と実務は違う部分が多いです。

これは本の内容が間違っているわけではありません。どちらかと言えば実務が間違っているのです。

大事なことなので補足しますが、だいたいの本は正確でスタンダードな情報が記載されています。

ですが実務では予想外・想定外の事態が起こることが多々あり、ときには基本のやり方(正確でスタンダード)を無視して臨機応変にいかなければ顧客利益を損なうことがあります。

この点を鑑みますと、やはり自分が扱おうとしている分野だけは実務経験をつむべきです。

実務経験をつめない場合

嫌な書き方になってしまいますが、実務をつむためには就職転職が必要ですが、年齢や学歴等を理由に採用されない場合があります。

そんな場合の対処法は「あなたの目指す分野の経験者に助言をもらいにいく」ことです。

hana
hana

教えてもらえるわけないよ、と思われたかもしれませんが、実はそうでもありません。

これは私の話ですが、私のFP業務に関係がありそうな実務経験は証券会社と来店型保険代理店だけですので不動産系の相談にのる場合は実務経験がありませんでした。

私が不動産分野の経験者に助言をもらいにいった方法を紹介します。

不足する実務経験を補った方法

不動産売買の手続きや実務の流れは本を読んで基本はわかっているとしても、実際の手順や流れはわからないので、不動産売買仲介をやっているファイナンシャルプランナーに助言をもらいに行きました。

そのさいのコツですが、「ギブアンドテイク」で頼むことです。

初対面で「教えてくれませんか?」とお願いするだけは避けたが無難です。相手の時間を奪いますし情報をタダでもらう姿勢に嫌悪されるかもしれません。

人間は第一印象に引きずられるものです。最初が肝心と言う言葉もありますので、くれぐれも初対面のときは注意してのぞみましょう。

一番簡単なのが相談料を支払って情報を教えてもらうことです。

FPは相談業務がメインですので仕事の一環として頼めば、まず教えてくれます。

その時の感触次第ですが2回目以降は無料で(というよりも友達として)教えてくれる可能性もあります。

hana
hana

私は 何度も応対するうちに信頼関係ができてきて、細かい内容まで教えてもらうことができました。

あとは、仕事上で提携できそうな分野があれば、それを材料に交渉にいくのも一考です。最低でもパワーポイントか何かで資料を作成してお菓子などの手土産を持って伺いましょう。

提携できれば情報はもらい放題ですので、その分野の実務経験がなくても補うことができる可能性が高まります。

ただし、1つ注意すべき点があります。

情報がもらい放題になる」ということは「こちらの情報も与え放題」になってしまうことです。

提携中の「仲間の状態」なら問題ないですが、意見の対立等からケンカ別れのようなことになると面倒なことになりかねないので、提携を検討する場合は事前にその点を見極める必要があります。

スポンサーリンク

FP資格

FPで独立するために検討する項目その⑦は「FP資格」です。

通常「資格を取得して独立はするもの」というイメージがありますが、FP資格には独占業務がないので業務に関しては資格はなくてもかまいません。

私はFPとして10年間活動するなかで多くの独立系FPと交流がありますが、FP資格に関して思うことは、資格を所持しているかいないかはファイナンシャルプランナーとしての能力とは大した相関がないということです。

資格がなくてもできる人はできるし、資格があってもできない人はできません。

ただし、同一能力(顔も性格も同じ。よって顧客が受ける印象も同一)のAさんとBさんがいて、Aさんだけが資格を所持している場合は圧倒的にAさんが顧客から信用されます。

ですので資格はなくてもいいですが、あるにこしたことはない、と思います。

さいごに

この記事ではFPとして独立するために事前に検討したい7つの項目を紹介しました。

簡単にまとめます。

①FPとして独立する目的を明確にする

②同業他社と差別化を図れるような強みを持つ

③金融経済の流れに対応できる柔軟性が必要

④独立時は開業資金と1年分の運転資金が必要

⑤独立前にある程度の営業方法を固めておく

⑥自分が扱う分野の実務経験を手に入れる

⑦FP資格はあるに越したことはない

上記7項目は私が経験して実感したものですので、この7項目をしっかり押さえれば成功できる、といった保証のあるものではありませんが、独立されるさいの参考や目安に役立てば幸いです。