FP1級を独学で合格するのは難しい?勉強法とコツをFP講師が解説

FP資格講座

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

・FP2級合格者で1年以上のFP業務(金融機関など)に関する実務経験がある

・FP業務に関して5年以上の実務経験がある

上記いずれかのFP1級受験資格を満たし↓

・できるだけ費用をかけずにFP1級を取得したい

・合格に必要な試験攻略のポイントが知りたい

・効率的な勉強法が知りたい

といった方に向けてFP1級を「独学」で合格するための勉強方法や試験攻略のコツを解説します。

hana
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私もFP1級を独学で取得しています!この記事では当時の体験談や現在FP講師として携わるなかで得た情報などもしっかりお伝えします!

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FP1級の難所は学科試験

FP1級試験は2級・3級試験と違い「学科試験」と「実技試験」が別日に行われます。

理由は実技試験の受験資格が学科試験に合格していることだからです。

そのため、まずは「学科試験」を攻略する必要があります。

※CFP認定者など一定の場合学科試験が免除になる規定があります。詳しくは金融財政事情研究会のホームページをご確認ください。

FP1級学科の合格率は約10%

CFP認定者などに該当しない場合、学科試験を受験する必要がありますが、その難易度はやや高めに設定されています。

一例として過去4試験のFP1級学科試験合格率です。

2020年1月試験:合格率11.81%

2019年9月試験:合格率10.14%

2019年5月試験:合格率11.77%

2019年1月試験:合格率8.45%

※金融財政事情研究会公表数値を参照

実技試験合格率は金融財政事情研究会実施の資産相談業務(口頭試問方式)で約85%ですので学科試験攻略が資格取得のカギと言えます。

学科試験を攻略するには、最初に試験の構成を知ることが大切です。そうすることで合格に向けた勉強方法がみえてきます。

FP1級学科は基礎編と応用編にわかれている

FP1級学科試験の構成

①基礎編(配点100):四答択一式50問(試験時間150分)

②応用編(配点100):事例に基づく記述式15問(試験時間150分)

合格基準は200点満点で120点以上です。

基礎編で問われる内容と注意点

基礎編の四択問題では主に4つの選択肢から「最も適切なもの」または「最も不適切なもの」を選ばせる問題が出題されます。

その他にも「正しいものはいくつあるか?」のように数を答える問題もありますが出題割合は少ないです。

試験では50問の四択問題を2時間30分(150分)で解く必要があります。

これを単純にわると

150分÷50問=3分(1問を解く時間)

3分÷4(選択肢の数)=45秒(選択肢1つを判断できる時間)

となります。

実際には問題文を読む時間とマークシートに記入する時間が発生しますのでもう少し短いですが、その点を考慮しても150分で四択50問は時間配分的には「イージー」です。

時間が足りない、という事態は起こりにくいのですが、受験者のなかには時間切れで問題を解ききれなかった、という人がいらっしゃいます。

その理由は下記2点です(基礎編の注意点)

①計算問題に時間をかけすぎた

②知らない問題が出題され検討に時間がかかった

上記原因(理由)の対処策として、まず①の計算問題ですが、もしFP試験の序盤で出題されたら後回しにするといいです。

序盤では年金額や金融商品等の利回り計算などが考えられますが、まだまだ試験問題が控えている状態で解こうとすると焦りから余計に時間がかかってしまうことや、ささいなミスをしてしまう可能性があります。

そのため落ち着いて計算問題を解くためにも最後にまわすことをおすすめします。

ただし、その場合マークシートの記入欄に注意してください。第何問目を空欄にしているのかはっきりわかるように問題文にチェックを入れておきましょう。

次に②の知らない問題が出題された場合ですが、FP1級はFP試験のなかでは最上位になるので試験問題をつくる人も手によりをかけて(個人の主観です)作成して下さっている可能性が高く難しい選択肢(知らない問題)が含まれているケースがあります。

そこで、もし知らない問題が出題された場合ですが「その問いは落としていい(間違えていい)」とわりきるのがおすすめです。

理由はFP試験は60%以上の正解でもれなく合格できる試験制度ですので、難しい問題をどうにかして解くことより、簡単な問題(基本的な問題)を確実に得点することがより重要であるからです。

応用編で問われる内容と注意点

応用編では設例5題(各3問の計15問)が出題されます。

問題は計算問題と(カッコ)内に適切な語句を記入する問題が多く、それらはすべて記述式となっています。

記述式ですので四択マークシートのように勘で得点できる可能性は極めて低いですが、問われる内容自体は基礎編より簡単です。

もう少し言えば「応用編」となっているものの問われる内容は「基礎」です。そのため基礎知識の習得が応用編を攻略するカギとなります。

注意点としては計算問題の解答方法は小数点第何位を四捨五入すればいいのか、や○○円未満は切り捨て、など文章を最後まで読んで書き方を間違えないようにしましょう。

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FP1級を独学で取得する効果的な勉強方法

FP1級試験を独学で取得するために必要な「テキスト選び」「勉強方法」「学習時間の目安」を解説します。

FP1級のテキスト(参考書)選びのコツ

FP1級学科試験で120点以上を得点するには基本問題を取りこぼさないことが大切ですので、テキスト(参考書)選びはとても重要です。

市販されているテキストには1冊にまとまっているタイプやFP試験6科目それぞれ1冊ずつの計6冊にわかれているものがありますが、独学で受験する場合おすすめは6冊にわかれているテキストです。

1冊タイプもきちんとした構成で要点がまとめられているのですが、FP1級学科試験の「基礎編+応用編」に対応するうえではやや不十分な場合があります。(見直しなどの補助教材として最高です)

要点がまとめられているからこそ、なぜそうなるのか?という疑問からの納得感を抱きにくかったり、計算問題等でも解答の根拠がわかりづらかったりするので分量は増えますが6冊タイプがおすすめです。

hana
hana

私は下記6分冊タイプのテキストを購入して勉強しました!

効率的に勉強するコツ

FP2級やFP3級はテキスト(参考書)を補助教材にして問題集を繰り返し解くことが効率的な学習方法でしたが、FP1級の場合はテキスト(参考書)をメインにした勉強がおすすめです。

理由は記事内でも少しふれましたがFP1級試験では問題(選択肢のなか)に知らない項目が含まれていることがあります。

そのとき知らない項目はどうあがいてもわからないので判断できなくてかまいませんが、その問題の他の選択肢(基本的な内容)から正解を割り出すことができれば得点にすることができます。

4つの選択肢すべてが初見の内容となる可能性は非常に低い(最低でも1つ、2つは基本的な内容)のでテキスト(参考書)で基本的な問題に対応できるよう基礎を身につけておくと合格に一歩近づきます。

そして2級や3級と違いFP1級はその基本的な問題の範囲が少々広いこともテキスト(参考書)学習をすすめる理由の一つです。

例えばFP3級でも金融資産運用でROE(自己資本利益率)について出題されることがありますが、問われても「ROEとは何か?」「ROEの計算式」の2点を知っていれば対応できることが多いですが、FP1級になるとROEの基本は知っている前提で「ROEの三指標分解」やさらに「三指標の構成要素」を問われる可能性があります。

これはROEの応用問題というわけではなく、あくまで基本的な内容です。

このように基本(基礎)知識として持っていなければならない範囲が広がりますのでテキスト(参考書)をメインにして基礎をたたき込む必要があるのです。

あくまで参考程度ですが私が独学で合格した勉強方法です。

①FP1級のテキスト(参考書)を6冊すべて流し読みして全体の構成を把握する

※流し読みは「疾風の如く」2日程度(8時間未満)で読みました

②各テキストを項目ごとに丁寧に読む(1回目)(約1カ月)

※「暗記してやる」という意識ではなく「内容を理解しよう」という感覚で読みました

③テキストを読む(2回目)(約1カ月)

④購入した問題集を全問解いてみる(約2カ月)

※目的は問題に正解することではなく問題の解説文を読むことでした

⑤テキストを読む(3回目)(約20日)

⑥試験と同じ時間(150分+150分)で模擬問題を解く

※試験のペース配分をつかむことが目的でした

⑦問題集を解いて苦手な項目のみテキストで確認する

⑧過去問正解率が100%になるまでひたすら問題集を解く

※⑦⑧の期間は約20日

⑨試験日の10日前に最後の仕上げとしてテキストを5日間ほどかけて読む

※もう覚える必要がある項目はない状態でしたので「内容を確認する」目的で読みました

⑩ラスト5日間は問題集をパラパラめくる程度でほとんど勉強せず

⑪試験会場へGO

学科試験おすすめ問題集

FP1級に独学で合格する学習時間の目安

独学でFP1級学科試験に合格するための学習時間ですが、私の場合で約500時間です。

ただし私はFP3級(約60時間)→FP2級(約100時間)→FP1級(約500時間)と順番に受験していますので2級からは基礎知識がある状態でのスタートになります。

そのためFP2級に合格していて今回1級を受験する人の場合はある程度学習時間の目安になると思いますが、今回はじめてFP1級を受験(実務経験が5年ある場合等)されるケースでは学習時間の目安が目安にならない可能性が高いので参考程度にされてください。

なお、FP講座の受講生(独学ではない)の平均学習時間で400時間~500時間といったところです。

参考になるかもと思い知り合いのファイナンシャルプランナー(独学合格者)にうかがったところ覚えてない人もいましたが、だいたい300時間~600時間という人が多かったので約500時間という数字はあながち間違ってはいない的を射た数値だと思います。

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さいごに

この記事ではFP1級に独学で合格するためのコツを解説いたしました。

FP資格は2級と3級は受験者も多く人気の高い資格試験ですが1級になると受験者数の減少から市販のテキストも少なくなり、資格試験の勉強法などの情報もあまりない、という独学で合格を目指す人にとって大変な一面もある試験ですが、私もそうであったように独学で十分合格できる試験ですので、頑張っていきましょう。

なお、2020年5月のFP試験は新型コロナウイルスの影響で中止になっています。

今後の試験実施日等についてはご自身の受験スケジュールがきちんと実行できるよう試験実施団体のホームページ等をこまめに確認して把握しておく必要があります。

この記事がFP1級を独学で学習する参考になれば幸いです。