FP1級の実技試験(面接)を攻略するコツと勉強法【体験談も公開】

FP資格講座

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事ではFP1級実技試験に一発合格するためのコツを解説します。

構成はこんな↓感じです。

・面接実技試験の受験日当日の流れ、合格率

・面接実技で確実に得点したいポイント

・面接実技で質問されやすい9項目

・FP1級実技試験「資産相談業務」の勉強方法

※日本ファイナンシャル・プランナーズ協会(日本FP協会)実施の実技試験「資産設計提案業務」(記述式)には対応していませんので、あらかじめご了承ください。

この記事はFP1級実技試験を金融財政事情研究会実施の口頭試問方式(面接)で受験する場合に役立つ内容になっています。

hana
hana

実は…私は面接試験で失敗しかけましたが、裏ワザ的(?)な回答をして乗り越えました。そんな経験談もお伝えします!

スポンサーリンク

FP1級の実技試験(面接)とは

FP1級面接実技試験は受験料が25,000円もかかります。

ですので、なにがなんでも一発で合格したいところです。

そのためにも、まずは「実際の面接試験の流れ」と「合格率」を知ることが大切です。

FP1級面接実技の試験形式

実技試験は「不動産(まれに金融資産運用)」と「相続・事業承継」の分野から1つずつ設例が出題されます。

受験日当日の流れはこんな感じです。

①試験会場に到着して受付を済ませる

②指定された控室で待機(約10名の受験者が同一の室内で待機します)

③試験進行について説明があったのち試験スタート

④一人ずつ順番に呼び出され指定された場所で設例を渡される(読む時間は約15分)

⑤約15分経過後に面接官(試験審査担当者)が待つ部屋に移動するよう指示がある

⑥面接室で面接官2名の設例に基づく質問に答える(約12分)

⑦面接終了後、控室に戻り次の設例まで待機

⑧2つ目の設例も④~⑥と同様に進行する

上記は私が受験したときの体験談とFP講座受講生の話をまとめたものです。そのため、この流れで確定しているわけではありませんが、おおむねこの順番です。

設例が渡されるまで(待機中)は参考書(テキスト)を読むなど復習をすることができます。

FP1級実技試験の合格率

FP1級面接実技試験の直近4回の合格率です。

2020年2月実技試験:合格率84.92%

2019年10月実技試験:合格率83.10%

2019年6月実技試験:合格率85.69%

2019年2月実技試験:合格率86.46%

一般社団法人金融財政事情研究会の公表数値を参照

FP1級実技試験は1試験あたりの受験者数が1,000人にも満たない試験ですが合格率は約85%と安定しています。

仮に1,000人が受験すれば約850人が合格しますので簡単な試験だと思われるかもしれませんが、一方で約150人は落ちてしまうシビアな側面もあります。

そして、このFP1級実技試験は合格率の高さほど簡単な試験ではありません。

スポンサーリンク

FP1級実技試験を攻略するコツ

FP1級実技試験攻略に重要な「設問を読む15分ですべきこと」「確実に得点したいポイント」「面接で出題されやすい質問」を私の体験談(実際の回答)を交えて解説します。

設問を読む15分ですべきこと

設問を渡されて面接室に入るまでの「約15分」が試験の合否をわけるポイントの一つになります。

約15分ですべきことは下記3点です。

①設問の内容を理解する

②相談者の問題点、悩みが何なのか把握する

③問題を解決するための対処法を考えられるだけ用意する(思い出す)

この3つを落ち着いて把握、整理して実技試験に臨めればまず合格できます。

ですが…

hana
hana

実技試験が「面接」ということで緊張や焦りを抱く可能性があり、15分で上記3点を整理するのは、なかなか大変です

体験談で恐縮ですが、私が受験した不動産分野の面接実技は「仮換地」について問う設例でした。

設例に目を通した瞬間「か…仮換地って何?」と頭が真っ白になったことを今でも覚えています。

これは「仮換地」について知識が一切なかったわけではありません。

これから面接試験を受けるという緊張感が私から仮換地の知識を奪い去ったのです。

設問の内容や意図程度は理解しましたが、結局15分では解決策などの検討は時間切れで間に合いませんでした。

相談者の「悩みだけ」わかっている状態で面接室に入りました。

普通に考えて解決策を持ち合わせていないFPが試験と言えど「実技」という名目がついているものに受かるとは考えられませんが、実は80%程度を不動産分野でマークすることができました。

それには理由があるのです。

実技試験で確実に得点したい重要ポイント

設問に対する解決案なしで、なぜ私がある程度の得点をマークできたのか、と言いますと「確実に得点すべきポイント」をしっかり押さえていたからです。

確実に得点すべきポイントは下記2点です。

・FPの職業倫理

・税理士や弁護士などの専門家との協力関係

上記2点はFP3級から学習する基本的内容ですが、実技試験でほぼ問われます。

ほぼ問われる、ということは単にラッキー問題という意味ではなく実技試験において重要視されている項目、ということです。

そのため職業倫理と専門家との協力関係を確実に得点することが合格に大事な要素となります。

FPの職業倫理とは

①顧客利益の優先

②顧客情報の守秘義務

③顧客にきちんと説明をする義務(アカウンタビリティ)

④顧客の同意を得ながら説明する義務(インフォームドコンセント)

⑤コンプライアンス等の法令遵守義務

⑥FPの自己研さん義務

上記のように6点ありますが、面接試験では「FPの職業倫理を4つ教えてください?」など数を指定されるケースもありますので、その場合は①から順に④まで答えるのがベストです。

たまに⑤や⑥までアピールを兼ねて回答する人がいます。それがマイナス評価になるかどうかはわかりませんが「訊かれたことに正確に答えていない」ことになるので印象が悪くなる可能性があります。

①から④まで回答した後に面接官から「他には何かありませんか?」と質問されたタイミングで⑤⑥を発言するのがいいと個人的には思います。

スポンサーリンク

面接で出題されやすい質問

下記がFP1級実技試験で質問されやすい9項目です。

・FPの職業倫理

・専門家との協力関係(関連業法とFP業務の関係性)

・相談者の悩みや問題点はなにか

・悩み等に対する解決策

・解決策(提案例)を実行するために、設問文以外に必要な情報はないか、なぜその解決策なのか

・解決策を実行する場合の注意点やプランニングの手順

・解決策を実行した結果、どう改善されるのか

・他にも提案できる解決策(対処法)はないか

・○○という方法はどういう仕組みなのか

質問の仕方(表現方法)は面接官によって異なりますが、上記のような趣旨の質問が約12分間で4~5問出されます。

上手く答えることができるかどうかは繰り返しになりますが「設問を渡されてからの約15分できちんと整理すること」です。

さて、また恐縮ではありますが私の体験談です。

私は上記9項目のうち「FPの職業倫理」「他の専門家との協力関係」「相談者が抱える問題点の把握」に関してはパーフェクト(と思います)でしたが、これだけ(解決策なし)では80%程度をマークするのは不可能ですよね。

実は「裏ワザ」をつかいました。

面接に挑むときの私の状態を簡単に記載します。

・設例テーマ「仮換地」にともなう解決策が何もわからない

・設例文の内容理解と相談者の問題把握はできている

・FPの職業倫理と他の専門家との協力関係は完璧に語れる

以上をふまえて私が面接室に入る直前に閃いた裏ワザはこれ↓です。

解決策を質問されたら「顧客利益の優先」または「他の専門家との協力関係」について堂々と語る

質問の論点をすりかえて面接試験を突破(合格)しようという発想ですが、上記の記載だけでは「え?どういうこと?」と疑問を抱かれたかもしれませんので、以下、私が実際のFP1級実技試験で答えた内容を掲載します。

※試験問題は権利関係にかかわる項目ですので面接官の質問については部分的に修正して記載いたします。(私の答え方については100%記載します)

仮換地にかかる相談者の悩みを質問され私がその質問に回答したあと…

面接官「それでは、その問題を改善する方法を答えてください」

私「はい。相談者の抱えている問題に対する解決策ですが、私は、まずは相談者に話をうかがいたいと考えました。理由は設例文の内容だけでは相談者の本当の悩みやどういう結果を本心で望んでいらっしゃるのか、また相談者以外のご家族等の意向が記されていなかったので、その点を確認しなければ最適な解決策は提案できないと判断したためです」

hana
hana

解決策を答えないというあるまじき行為ですが私は「堂々」とそう答えました!

が、当然ですが、この答え方で逃げ切れるほどFP1級実技試験はあまくはありません。

面接官「そうですか。それでは現時点で考えられる解決策を教えてください」

私「申し訳ございません。私はFPとして顧客利益を最優先に相談にあたりたいと考えておりますので、相談者に話をうかがう前、現時点での仮の提案を相談者に提示することはできかねます」

面接官「なるほど。それでは話をうかがったと仮定して解決策を教えてください」

私「はい。あくまでも相談者の意向次第となりますが、仮換地の指定や今後、換地処分が行われた後の相談者の住環境の変化を考えると私一人で判断することは適当ではないと考えます。そのため、まずは相談者を中心に不動産取引等を専門に扱う業者や場合によっては弁護士等の専門家を交えて換地計画について十分に検討を重ねたいと思います」

hana
hana

解決策が何も浮かばなかったので、最後までこんな感じで回答しました!

スポンサーリンク

FP1級実技のテキスト

FP1級実技試験の勉強をするためのテキスト(参考書)は「FP技能検定1級実技(資産相談業務)対策問題集」がおすすめです。

過去3年分程度の試験問題の質問と回答例が掲載されており、要点もまとめられているのでFP1級実技試験対策に効果的です。

FP1級実技勉強のコツ

FP1級実技試験に合格するための勉強のコツは、この記事内でもふれましたように①FPの職業倫理と②他の専門家との協力関係(関連業法とFP業務の関係)は確実に得点したいポイントですので暗記(インプット)してきちんと説明(アウトプット)できるように訓練しておく必要があります。

ご家族やご友人などの前で理路整然とした説明ができる程度まで会得しておくと試験で多少緊張しても対応できると思います。

その他、設例から相談者の問題点を把握する作業はFP業務というよりも国語の問題に近いので設例文を5W1Hにあてはめて、誰が(相談者)、何について、どう困っているのか、その原因は何か、をゆっくり考えると把握しやすくなります。

最後に、私のように緊張などで試験本番の設例(の解決策)がわからなかった場合ですが、経験談から大事なポイントは2つです。

①答え方(解決策など)がわからないときはとにかく顧客利益を最優先にした回答をする

②答えに自信がなくてもとにかく堂々と回答する。

hana
hana

以上となります。試験日や申し込み方法などは金融財政事情研究会のホームページでしっかり確認してミスなどがないようにご注意ください。

このFP1級実技試験対策の記事が参考になれば幸いです!