松井証券は投資信託を保有しているだけで現金の還元を受けられる日本初のサービスや投信つみたてのキャンペーンなど投資家にとって嬉しい試みを頻繁に行っています。
創業100年を超える老舗企業として信頼性も高い証券会社ですが、口座開設にあたり松井証券の評判や取扱商品、取引ツールの使いやすさなど事前に知っておきたいポイントもあると思います。
そこで、この記事では松井証券の評判や手数料体系、メリット・デメリットなど口座開設の参考になる情報をわかりやすくお伝えします。
松井証券とは
最初に松井証券の会社概要をお伝えします。
商号は【松井証券株式会社】
代表取締役社長は【松井 道夫】氏
創業は【1918年5月】で設立は【1931年3月】
資本金は【119億4,500万円】(2020年3月31日現在)
本社所在地は【東京都千代田区麹町一丁目4番地】
従業員数は【142名】(2020年3月31日現在)
事業内容は【金融商品取引法に基づく金融商品取引業】[登録番号 関東財務局長(金商)第164号]
加入協会は【日本証券業協会、一般社団法人金融先物取引業協会】
※松井証券【公式サイト】より引用
松井証券は東証一部に上場していますので決算情報やプレスリリースなどもオンラインから容易に確認することができます。(企業の透明性が高い)
松井証券で取引するメリット
松井証券で取引するメリットとして下記の特徴があります。
・1日の約定代金の合計50万円まで売買手数料が無料
・パソコン版取引ツール「ネットストック・ハイスピード」、スマホ版取引ツール「株touch」が高機能
・他社では有料で提供していることが多い「QUICKリサーチネット」(アナリストによるマーケットや個別銘柄の分析情報)が無料で利用できる
・投資信託は100円から購入することができ、購入時の手数料は無料(すべての投資信託が対象)
・セキュリティ対策をしっかりしており、財務健全性も非常に高い
1日の約定代金合計50万円まで売買手数料が0円
松井証券は「ボックスレート」といって1回あたりの売買手数料ではなく1日の売買代金の合計額で売買手数料を決定しています。
「1日の売買代金合計額」が50万円まで手数料が発生しませんので、50万円の範囲であれば、同一銘柄を1日のうちで買って、売っても、複数銘柄を購入したり、売却したりしても手数料無料です。
これまでは10万円までが無料の対象だったため、少額で購入できる銘柄をコツコツ買い付けていく長期投資用など無料のメリットが限られていましたが、50万円まで拡大されたことで少額で購入できる銘柄のデイトレードや比較的まとまった資金での長期投資にも活用できるようになりました。
PC版・スマホ版の取引ツールが高機能
松井証券が無料で提供しているパソコン版取引ツール「ネットストック・ハイスピード」は最短ワンクリックのスピード注文機能や複数銘柄のチャートを同時に確認できる分析機能などプロと同等水準の高い機能が備わっています。
その他にも銘柄のランキング情報や国内国外の各種指標、ニュースなどの投資情報、現在の発注状況や保有銘柄の状況を一覧で確認できる機能もありますので投資初心者から上級者まで活用することができる取引ツールです。
スマホ版取引ツール「株touch」も高機能です。銘柄の値動きが最短0秒で自動更新される株価ボードやタップひとつで注文できる機能などが取引の利便性を高めてくれます。
有料提供が多い「QUICKリサーチネット」が無料!
他社では有料になるケースが多い「QUICKリサーチネット」が無料で利用できることも松井証券の大きなメリットです。
アナリストによる個別銘柄のレポートや国内国外のマーケット情報を入手することができますので投資判断の参考に活用できます。
また「QUICK情報」では銘柄のスクリーニングや銘柄ランキング、市況ニュースなど複数の情報を調べることができます。
すべての投資信託の購入時手数料が無料
松井証券では1,000本を超える投資信託の取扱いがあり、そのすべてで購入時手数料が無料です。
投資信託は100円から購入可能ですので、手数料を気にすることなく少額からコツコツ資産運用をすることができます。(※投資信託保有中の信託報酬は発生します)
また、資産運用初心者や投資信託を選ぶ時間がないといった忙しい人に嬉しいサービスとして「ロボアドバイザー」を利用することもできます。
ロボアドバイザーは下記3種類です
①将来に向けた資産形成に役立つ「投信ロボ」
②新たに投資信託を購入したいときに役立つ「投信提案ロボ」
③保有中の投資信託を見直したいときに役立つ「投信見直しロボ」
なお、投信ロボは8つの質問に答えるだけで提案してくれますので手軽に利用することが可能です。
松井証券のセキュリティ対策と高い財務健全性
松井証券は安定したサイト環境を提供するためにシステムメンテナンスや様々なセキュリティ対策を講じています。
松井証券のセキュリティ対策
・通信盗聴防止策
・不正アクセスへの対策
・不正利用への対策
・登録情報の不正変更への対策
・セキュリティキーボード
また証券会社等の金融商品取引業者は法律によって自己資本規制比率が120%を下回らないように経営しなければならない規定がありますが、松井証券の自己資本規制比率は「959.9%」(2020年3月末現在)と大幅に上回っています。
セキュリティ対策や自己資本規制比率からみて松井証券はしっかりした証券会社である、といえます。
松井証券【公式サイト】
松井証券のデメリット
松井証券のデメリットを個人投資家の口コミからまとめるとこう↓でした。
・1日の売買代金が100万円までならお得感があるが、超えると他社と比べて手数料が割高になる
・売買手数料が約定合計50万円まで無料は嬉しいけど、ボックスレートしかないのがちょっと不便
・外国株式や海外ETFの取扱いがないのが残念
デメリットはおもに「手数料」と「外国株式の取扱い」でした。
松井証券の手数料体系
下記、松井証券の手数料体系です。
1日の約定代金合計50万円まで:0円
1日の約定代金合計100万円まで:1,100円(税込)
1日の約定代金合計200万円まで:2,200円(税込)
※以降も100万円増えるごとに1,100円(税込)が加算され、売買代金が1億円を超える場合は11万円(税込)の手数料が発生します。(上限金額)
50万円まで無料は嬉しいですが、万が一売買代金が50万1円だった場合1,100円発生すると考えると「けっこう辛い」です。
他の証券会社では「1回の約定がいくらまでならいくら(例:10万円以下なら110円など)」という手数料体系が多いので、その点(松井証券はボックスレートのみ)には(特に50万円を超えたあたりから)注意が必要です。
有効な方法としては1日の売買代金が50万円でおさまる取引は松井証券を利用して、1銘柄の取引価格が50万円を超えるような売買では他の証券会社(例えばDMM株では1回あたりの売買手数料が5万円以下なら55円、100万円以下なら374円と業界最安値水準)を併用すると資産運用の効率があがると思います。
外国株式、海外ETFの取扱い
松井証券では外国株式や海外ETFの取扱いがない点も口座開設をするうえで注意しなければいけないポイントです。
口コミのなかでも特に米国株と米国ETFに投資したいという需要が多かったのですが、その場合は米国株や米国ETFの取扱いがあり、かつ米国株式手数料無料のDMM株に口座を開設するなどの対策がおすすめです。
松井証券の効果的な活用方法
松井証券の約定代金合計50万円まで売買手数料無料の仕組みは資産運用の効率を考えるとかなり魅力的ですので活用したい証券口座の一つです。
加えて情報コンテンツの豊富さやプロレベルの取引ツール、松井証券独自の投資家向けキャンペーンなどもありますので資産運用に必須の口座といってもいいぐらいです。
ただしデメリットにあげたように50万円を超えると手数料が発生してしまうこと、外国株式の取扱いがないこと、には注意が必要ですので他の証券口座も保有しておくなど、うまく口座を使い分けることも大事だと思います。
証券口座を使い分けると万が一のシステムダウンなどのトラブルにも対応しやすいメリットがあります!
松井証券の口座開設方法
松井証券の口座開設方法を紹介します。
①松井証券【公式サイト】にアクセスして口座開設をクリック
②未成年や法人でない場合は「個人口座開設(無料)」をクリック
③お申し込み方法の選択で「オンラインで申し込む」か「申込書を取り寄せる」を選択する
※オンラインの場合はWEB上で完結しますので最短での取引が可能です
④氏名や住所など必要な項目を入力する
⑤オンライン申し込みの場合は免許証などの本人確認書類とマイナンバー確認書類(通知カードでOK)をアップロード
※マイナンバーカードがある場合は本人確認書類を兼ねますのでマイナンバーカードのみアップロードでOKです
※郵送で申し込む場合はコピーをとって送る必要があります
⑥口座開設完了通知が登録した住所に届きますので、そこに記載されているログインIDとパスワードをログインページで入力して取引をはじめることができます
松井証券【公式サイト】
以上、参考になれば幸いです。