こんにちは。
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。
ロボアドバイザー投資とは「いくつかの簡単な質問」に答えるだけでAIが自動で「最適な資産運用」を提案(または提案+運用)してくれる投資方法です。
「投資経験が浅い人」「投資の知識が少ない人」「投資にかける時間があまりない人」でも簡単な質問に答えるだけで長期投資を目的とした最適な資産運用ができますので、そのはじめやすさも手伝い近年ロボアドバイザー投資(略してロボアド投資)の市場規模も拡大しています。

この記事では「これからロボアドバイザー投資をはじめてみようかな」と考えていらっしゃる人にむけて、ロボアド投資の仕組みと運営会社の選び方をわかりやすく解説します!
ロボアドバイザー投資の仕組み
「いくつかの簡単な質問」に回答するだけで「最適な資産運用」をAI(人工知能)が提案してくれるロボアドバイザー投資ですが、ここではその仕組みを理解するうえで重要な「リスク許容度」「提案される資産運用の構成」「2種類のロボアド投資」についてそれぞれ解説します。
リスク許容度に応じて資産運用を提案
AIが最適な資産運用を提案するために行う質問は投資をする人によって異なる「リスク許容度」を診断するためです。
リスク許容度とは簡単に言えば「その人がどれくらいのリスクを受け入れることができるのか」という指標のことで、おもに年齢や年収、保有金融資産などを基準に判断されます。
(例)
①年齢(20代や30代といった年代を選択)
②年収(あてはまる金額を選択)
③金融資産(あてはまる資産額を選択)
④毎月の積立額(項目から選択)
⑤資産運用の目的(項目から選択)
⑥株価が下落したときの考え方(売却するのか、追加投資を行うのか、など)
こういった項目に基づいてリスク許容度が診断され最適な運用プランが提案されます。
ロボアドが提案する投資資産の構成
ロボアドバイザーが提案する資産運用は、おもに「海外ETF(上場投資信託)を組み合わせた国際分散投資」です。(※投資信託や国内株を提案しているサービスもあります)
ETF(上場投資信託)とは証券取引所(金融商品取引所)に上場している投資信託のことで、海外ETFには下記のような種類があります。
海外ETFの種類(一例)
・米国株ETF
・米国債券ETF
・欧州株ETF
・中国株ETF
・新興国株ETF
・新興国債券ETF
・金(ゴールド)ETF
・不動産ETFなど
上記のような様々な海外ETFを投資家のリスク許容度に応じてAIが提案します。
AIの提案(海外ETFの組み合わせ方)は、ロボアド取扱い会社で異なります。
例えばTHEO+docomoではノーベル経済学賞を受賞した理論に基づく「最適ポートフォリオ」(投資地域や投資資産を最も効率的に組み合わせた構成)によって提案されています。

ノーベル経済学賞を受賞した理論に基づいていますので、AI(人工知能)のレベルが低かったらどうしよう…といった心配はいりません!
ロボアドバイザー投資の種類
ここまで、ロボアドバイザー投資は、①投資家の年齢や年収、金融資産などを基準としたリスク許容度に応じて②世界的に認められている(ノーベル経済学賞)理論に基づいた最適ポートフォリオ(おもに海外ETFで構成)を提案してくれる、とお伝えしました。
そして、このロボアドバイザー投資は、最適ポートフォリオ提案後の対応によって2種類に分類されます。
一つが提案までで運用サポートを行わない投資アドバイス型(助言型)、もう一つが提案後の運用までサポートする投資一任型(運用型)です。
投資一任型は最適ポートフォリオの提案から運用、また運用中のリバランスというETF間の調整まですべてロボアドバイザーが行ってくれます。ただしデメリットもあり、投資一任型はNISA口座(一定額までの利益が非課税)で利用することができません。
一方で投資アドバイス型は提案後の運用は投資家自身で行わないといけない反面、NISA口座を利用できるメリットがあります。
アドバイス型は資産運用経験者向け、アドバイスに加えて、運用も任せることができる投資一任型は資産運用未経験者・初心者向け
引用:ロボアドバイザーの『アドバイス型』と『投資一任型』の違いはなんですか?(日本証券業協会)

ロボアドバイザー投資の主流は「投資一任型」となっていますが、検討するにあたってはご自身の投資経験や知識、投資に割ける時間、NISA活用の有無など総合的に判断する必要があります。
ロボアドバイザー運営会社を選ぶコツ
質問に答えるだけで最適な資産運用を提案してくれるロボアド投資の基本的な仕組みはどの運営会社も同じですので、余計に運営会社の特徴がわかりづらく特に投資初心者の方は「どのロボアドバイザー運営会社を選べばいいのか」判断が難しいと思います。
運営会社を選ぶ基準は人それぞれ異なりますが、おもに下記の基準で検討されるとご自身の投資目的に合った運営会社をみつけやすいです。
ロボアド運営会社を選ぶ基準
・投資一任型か投資アドバイス型か
・運営会社の実績
・投資対象や投資戦略
・最低投資金額
・手数料
・利回り
・自動積立機能の有り無し
・運営会社独自のサービス

特にロボアドバイザー運営会社の実績(信頼性)が大事です。加えてはじめてロボアド投資をする場合は少額投資が可能な運営会社がいいと思います。
おすすめは「THEO+docomo」です!
THEO+docomo
THEO+docomoはTHEOを運営する株式会社お金のデザインとNTTdocomoが協業して提供している投資一任型のロボアドバイザーサービスです。
2020年6月末時点で10万人以上が運用(THEO、THEO+含む)している同サービスは運用資産に応じて毎月dポイントがもらえる(ドコモユーザーは1.5倍)などNTTdocomoとの協業による独自サービスを展開しています。
運用面ではWノーベル賞を受賞した理論に基づいて231通り(内訳:86の国、地域の11,000銘柄以上が対象)から最適なポートフォリオを提案して運用してくれます。
THEO+docomoの特徴
運営会社:THEO(株式会社お金のデザイン)、NTTdocomo
ロボアドの種類:投資一任型
投資対象:海外ETF
リスク許容度の判定:5つの質問
最低投資金額:1万円
手数料:運用資産に対して年率1%(dカード GOLD会員などの要件を満たす場合0.9%~0.65%の割引適用あり)
※3,000万円を超える部分は年率0.5%
運用シミュレーション:2007年からTHEO+docomoで運用した場合のシミュレーション利回り8.4%(年率)
※THEO+docomoホームページより
自動積立機能:あり。dカードでの買い物で発生した「おつり」も積立できる
リバランス機能:あり
税金最適化機能:あり

THEO+docomoは1万円から投資可能です。そのためロボアド投資を信頼できる運営会社で少額からはじめたい場合は特におすすめです!
さいごに
ロボアド投資は質問に答えるだけでノーベル経済学賞を受賞した理論に基づく資産運用ができますので、「投資の知識や経験が浅い人」や「投資に割ける時間があまりない人」「長期的な資産運用をしたい人」に向いている投資といえます。
ただし、投資である限り元本の保証はありませんので、投資判断にあたってはご自身の投資目的にあう運営会社かどうか、提案を受けたポートフォリオは納得できる構成か、などしっかり検討することが大切です。
ロボアドバイザーは以下の記事でもおすすめを紹介しています。あわせて参考にしてください。