収入と所得の違いをFPがわかりやすく解説【ポイントは1つだけ】

暮らしとお金

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

税金や経理の勉強をはじめたのだけど「収入」と「所得」の違いがわからなくて困っています。わかりやすく2つの違いを教えてください。

こんな疑問を解決します。

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収入と所得の違いは1つだけ

収入と所得の違いで迷われるケースは税金の計算をするときなどが考えられますが、収入と所得の文字のニュアンスが似ているので、どっちがどっちだかわからない、という疑問が生まれやすく迷われる方も多いのではないでしょうか。

実は収入と所得の違いはとてもシンプルで収入から必要経費を差し引く前か後」かだけです。

収入-必要経費=所得

収入とは会社員やパート・アルバイト勤務の人であれば勤務先から支払われる給与等の総支給額のことで、自営業やフリーランスであれば事業によって得た総収入金額になります。

必要経費の取扱いについては会社員やパート・アルバイト勤務か自営業やフリーランスかで計算方法が異なりますので、それぞれわけて解説します。

会社員の給与収入と給与所得の違い

会社員等の給与所得の計算方法は下記になります。

給与収入金額-給与所得控除額=給与所得

hana
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会社員等の場合は実際に要した経費を一つ一つ計算するのは大変なので「必要経費」にあたる部分を「給与所得控除額」として一定額を控除する仕組みになっています。なお、2020年(令和2年)から控除額が変更になりますのでその点も解説いたします。

会社員の給与収入金額

給与収入金額には毎月支払われる給料、定期に支払われる賞与(ボーナス)、それ以外の現物給与にあたる経済的利益が該当します。

現物給与にあたる経済的利益とは会社から商品などを無償または低い価格で譲り受けた場合や土地・建物等を無償または低い使用料で借り受けた場合、その他金銭を無利息または低い利息で借り受けた場合の経済的利益のことです。

hana
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これは無償や低い価格と正規の価格との差額が実質的に給与とみなされるためです。

2020年(令和2年)からの給与所得控除額

2019年度(令和元年)の給与所得控除額は給与収入が180万円以下の場合でも最低65万円が控除できましたが2020年(令和2年)以降は最低控除額が55万円になります。

また給与収入が1,000万円を超える場合の控除額の上限220万円が撤廃され、2020年以降の控除額は最大で195万円となります。

2020年(令和2年)以降の給与所得控除額

給与収入金額180万円以下

控除額:収入金額×40%-10万円(55万円に満たない場合は55万円)

給与収入金額180万円超え360万円以下

控除額:収入金額×30%+8万円

給与収入金額360万円超え660万円以下

控除額:収入金額×20%+44万円

給与収入金額660万円超え850万円以下

控除額:収入金額×10%+110万円

給与収入金額850万円超え

控除額:195万円

2020年以降の給与所得控除額の変更により例えば年収(収入金額)が500万円の人(2019年も2020年も500万円)の場合

2019年の給与所得額

500万円-(500万円×20%+54万円)=346万円

2020年の給与所得額

500万円-(500万円×20%+44万円)=356万円

計算例のように給与収入が前年と同じ500万円でも2020年度の給与所得は10万円UPしてしまいます。

ただし、2019年度は一律38万円だった基礎控除も変更されており所得金額が2,400万円以下であれば48万円の基礎控除額が適用されます。

そのため給与所得者の場合は年収850万以下であれば給与所得が10万円増えても、基礎控除で10万円多く差し引けるので実質的には増税となっておりません。

会社員の給与収入と給与所得の違い(まとめ)

給与収入は給与所得控除額を差し引く前の会社から支給を受けた給料・賞与(ボーナス)・現物給与にあたる経済的利益の合計金額

給与所得は給与所得控除額を差し引いた後の金額

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自営業者の事業収入と事業所得の違い

自営業やフリーランスの事業所得の計算方法は下記になります。

総収入金額-必要経費=事業所得

総収入金額(事業収入)は売上金、サービス料、手数料収入などの事業によって発生した収入金額が対象となります。

必要経費は商品の仕入れ代金等の売上原価、設備等の減価償却費、支払った給料・賃金、事務所や店舗などの家賃、水道光熱費、接待交際費等の事業を行うために発生した経費が対象となります。

自営業・フリーランスの事業収入と事業所得の違い(まとめ)

事業収入は必要経費を差し引く前の事業によって発生した収入の合計金額(総収入金額)

事業所得は総収入金額から必要経費を差し引いた後の金額

まとめ

この記事では「収入」と「所得」の違いについて会社員等の給与所得と自営業・フリーランスの事業所得を例に解説いたしました。

所得にはこの他にも8種類あり合計10種類の所得が存在します。

利子所得など収入金額がそのまま所得になる場合もありますが、基本的な考え方は「収入-必要経費=所得」です。

これが収入と所得の違いです。

この記事が収入と所得の違いを知る参考になれば幸いです。