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【FP講座】ポートフォリオ運用のリスク・相関係数・期待収益率

【FP講座】ポートフォリオ運用のリスク・相関係数・期待収益率
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こんにちは。

1級FP技能士(ファイナンシャルプランナー)のhanaです。

今回のFP2級、FP3級講座は、ポートフォリオ運用について、効果や目的、リスクの定義、相関係数、期待収益率の計算方法を説明します。

ポートフォリオ運用の効果

ポートフォリオ運用とは、資金を預貯金、株式、債券、不動産、金(ゴールド)など資産別に分散させることで、リスクの低減運用効率のアップをはかる方法です。

ポートフォリオ運用の効果

画像参照:ポートフォリオって何?「株式」と「債券」の違い(三井住友銀行)

投資資金を株式や債券など異なる複数のアセット(資産)に分けて投資する運用手法で、分散投資のこと。アセットごとに値動きが異なるため、価格下落リスクを低減できます。
引用:ポートフォリオ運用(大和証券)

アセットアロケーション

預貯金、株式、債券などのそれぞれの資産クラスをアセットクラスといいます。

各資産(アセットクラス)にどの程度投資するか、資産配分の割合を決めることをアセットアロケーションといいます。

hana
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ポートフォリオ運用においては、アセットアロケーションの決定が運用成果に大きく影響します。

資産運用におけるリスクの定義

一般的にリスクとは危険を意味しますが、資産運用においては将来の収益が確定していない不確実性のことをさします。

投資における利益(リターン)とリスクはトレードオフの関係にあると言われてるのですが、これは高いリターンを得るには大きなリスクがつきまとい、リスクが低い場合は儲けも少なくなる、という意味で用いられます。

相関係数

トレードオフの関係にあるリスクを低減させる方法として分散投資がありますが、資産の配分割合を決めるにあたり各資産の価格変動の関連性をしめす指標として相関係数が活用されています。

相関係数は『1』から『-1』の値で表されます。

相関係数が『1』の場合、各資産の値動きが全く同じであることを意味しますので、リスク軽減効果はない、と判断されます。

例:資産Aの価格が上がれば資産Bも上がる

一方、 相関係数が『-1』の場合、各資産の値動きが全く違うこと(逆の値動き)を意味しますので、リスク軽減効果は高いと判断されます。

例:資産Aの価格が上がれば資産Bの価格は下がる

hana
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-1から1に近づくほどリスク軽減効果は高くなります。ちなみに相関係数が0の場合は、各資産の値動きとリスクの関係が無関係である、という意味です。

期待収益率の計算方法

各資産に分散投資されたポートフォリオの予想される収益率を期待収益率といいます。

期待収益率は各資産の収益率×組み入れ比率の合計で求めることができます。

例:資産Aの期待収益率10%、資産Bの期待収益率5%の場合で、組み入れ比率は資産Aが60%、資産Bが40%の場合の期待収益率

10%×0.6+5%×0.4=8%

hana
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相関係数によるリスク軽減効果を考慮した資産配分で、かつ、期待収益率も加味したアセットアロケーションを組むことで、ポートフォリオの効果的な運用が可能になります。

さいごに

今回はファイナンシャルプランナー2級、3級試験範囲から、ポートフォリオ運用について説明させていただきました。

『1』から『-1』の値をとる相関係数の意味や期待収益率の計算問題など出題の可能性がありますので、しっかり押さえておきましょう。

ポートフォリオ効果によるリスク低減の仕組みや計算例については、以下の記事も参考にしてください。