こんにちは。
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。
今回のFP2級、FP3級講座では預貯金の種類、特徴について試験に出やすいポイントを解説していきます。
試験で問われやすい預貯金5選
預貯金とは預金と貯金のことですが、ゆうちょ銀行などが扱う金融商品が貯金で、都市銀行などが扱う金融商品が預金、と通常呼ばれています。
その預貯金にも定期型や変動金利型、期日指定型など、金融機関によって様々な取扱いがあります。
ここでは、試験で問われやすい基本的な商品について説明いたします。
大口定期預金
大口定期預金は、銀行が扱う定期預金の1つで、預入金額が1,000万円以上の場合、金利が優遇される商品です。単利の固定金利で運用されます。
大口定期預金は、1000万円から預入れ可能な大口の定期預金のため、退職金など、まとまった資金を効率よく有利に運用したい場合に向いています。
引用:大口定期預金(一般社団法人 全国銀行協会)
実際に適用される金利は、店頭表示金利をもとに、銀行側と預金者の間で個別に設定されます。
期日指定定期預金
期日指定定期預金とは、一般的に3年以内の期間を定めて1年複利の固定金利で運用する商品です。適用金利は金融機関ごとに設定され、満期日に一括して支払われます。
なお、据置期間といって1年間は預けておかなければならない期間が設定されています。
据置期間内は引出せないのが原則ですが、やむを得ず中途解約するときは、預入期間に応じて一定の解約利率が適用されます。
引用:期日指定定期預金(金融広報中央委員会)
スーパー定期預金
スーパー定期預金とは、通常の定期預金より金利が優遇された金融商品です。
ただし中途解約する場合、中途解約利率が適用されますので、注意が必要です。
金融機関ごとに設定された固定金利で運用され、預入期間3年未満の場合は単利、3年以上利用する場合は、個人としての利用であれば半年複利を選択することもできます。
この他にも銀行が扱う商品には、一定の残高以上で普通預金より金利が優遇される貯蓄預金や変動金利定期預金などがあります。
定額貯金
ゆうちょ銀行が取扱う貯金には、銀行の普通預金に該当する通常貯金や、それよりも金利が優遇される通常貯蓄貯金などがありますが、この他にも据置期間や預入期間が設定されている定期性のある商品があります。
定額貯金とは、最長10年間、半年複利、固定金利で預け入れることができる商品です。預け入れから3年を経過するまでは6カ月ごとに段階金利が適用されます。
預入金額は一口1,000円から300万円までの8種類用意されています。
なお、据置期間が6カ月設けられていますので、6カ月以内に解約した場合は据置期間内払戻金利が適用されます。
定期貯金
ゆうちょ銀行の定期預金とは、1カ月から5年の8種類ある期間から、いずれかを指定して預け入れることができる金融商品です。
固定金利で預入期間3年未満は単利、3年以上は半年複利が適用されます。
<預貯金の種類について 分かりやすい動画>
預貯金・信託商品の種類と特徴
さいごに
今回のファイナンシャルプランナー資格講座では、預貯金の種類、特徴として、大口定期預金、期日指定定期預金、スーパー定期預金、定額貯金、定期貯金について説明させていただきました。
この他にも金融機関が取扱う預金商品はありますが、FP2級、FP3級試験においては、基本的な内容の理解を問う問題が多いので、今回掲載した5つの商品の特徴をきちんと把握しておきましょう。
預金の保険制度については、以下の記事で解説しています。参考にしてください。