サスティナブル成長率の意味と計算方法をわかりやすく解説

投資

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

株式投資のために企業分析をしていたらサスティナブル成長率というワードが出てきました。はじめて聞く言葉で意味がわからないから教えてください。

こんな疑問にお答えします。

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サスティナブル成長率とは

サスティナブル成長率とは会社の内部留保(たくわえている資産)を活用することで持続した成長が可能かどうかをみる指標です。

金融機関等からの資金調達に依存せず企業の内部留保のみを事業に再投資した場合の成長率を計算することで企業価値を判断する方法です。

hana
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「サスティナブル」とは「持続可能」という意味です。

サスティナブル成長率の計算式

サスティナブル成長率の計算にはROE(自己資本利益率)と内部留保率をつかいます。

ROE(自己資本利益率)とは投資家などの出資から生み出された利益の割合です。

ROEは下記の計算式で求めることができます。

当期純利益÷自己資本(株主資本)×100=ROE

さらにROEは3つの指標に分解することもできます。興味のある方はぜひご覧ください。

内部留保率とは企業が配当にまわした割合である配当性向を除外した率のことで(1-配当性向)が内部留保率となります。

配当性向は下記の計算式で求めることができます。

(1株あたり)配当金÷(1株あたり)当期純利益×100=配当性向

サスティナブル成長率の計算式

ROE(自己資本利益率)×内部留保率=サスティナブル成長率(%)

※内部留保率=(1-配当性向)

サスティナブル成長率の計算例

例題:自己資本が10億円、当期純利益が5,000万円、配当金の総額が2,000万円の会社のサスティナブル成長率は?

①ROEの計算

5,000万円÷10億円×100=5%

②配当性向の計算

2,000万円÷5,000万円×100=40%

③サスティナブル成長率の計算

5%×(1-40%)=3%

サスティナブル成長率は3%となりましたが、これは外部からの資金調達等に頼らずに会社の内部資産(株主からの出資分など)のみで事業活動を行う場合に今後会社が年3%のスピードで成長していくという意味です。

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サスティナブル成長率の改善

サスティナブル成長率を改善するには計算の構成要素(ROEと内部留保率)を改善する必要があります。

ROEを改善するには当期純利益をあげる必要がありますが、そのためには原価率の見直しによる利益率の向上や販売管理費や経費の見直しによるコストの改善等が考えられます。

内部留保率は(1-配当性向)で求めますので、配当性向を下げることが内部留保率の上昇につながります。

ただし、配当を期待している投資家等にとっては配当金が下がることは企業の魅力半減につながる可能性がありますので、配当にまわす割合と企業にたくわえる内部留保の割合には注意が必要です。

サスティナブル成長率の効果的な使い方

今回の記事ではサスティナブル成長率について意味と計算方法を紹介いたしました。

サスティナブル成長率から内部留保のみで事業を行った場合の持続成長率を知ることは株式投資等をするうえで有効なことですが、その計算は当期の利益や配当割合が根拠となっていますので、今後会社の業績が悪化することによる利益低下などが発生した場合はサスティナブル成長率も悪化する可能性があります。

その点も考慮に入れてサスティナブル成長率を利用するとより有意義な活用ができますので参考にしてくださいますと幸いです。

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