こんにちは。
ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。
今回のFP2級、FP3級資格講座はライフプランニングと資金計画からライフイベント表、キャッシュフロー表、個人のバランスシートについてお伝えします。
それでは、FP講座を始めます。
ライフイベント表
ライフイベントには結婚や子供の教育、住宅の購入、老後の暮らしなど、様々なイベントがありますが、その中でも住宅取得、教育資金、老後資金は高額になりやすいため人生の三大資金と一般的に呼ばれています。
ライフイベントを表にするメリットは、将来の出来事を把握しやすくなり、事前に資金面等の対策をうてることにあります。
一例として作成してみました。
2021年から2024年は省略しましたが、ライフイベントを表にすることで、家族が何歳のとき、何のイベントがあって、いくら資金が必要なのか、を把握しやすくなります。
住宅取得プランニングと教育資金プランニングについては、以下のFP講座で解説しています。
キャッシュフロー表
キャッシュフロー表とは先ほどのライフイベント表にプラスして世帯の収入、支出、収支、貯蓄残高まで時系列に加えて表にしたものです。
一例を掲載します。
上記のキャッシュフロー表では支出項目が生活費と教育費の2項目しかありませんが、その他にもローンや車の購入、旅行などの支出等もあれば項目を分けて記入します。
ライフイベント表との大きな違いは貯蓄残高まで記載されていることで、将来の予定が実現可能かどうか、より詳細に検討することができます。
キャッシュフロー表作成時は注意点として下記2点あります。
収入は可処分所得で記入する
一つ目は収入は可処分所得で記入することです。
可処分所得とは会社員などの給与所得者であれば、年収から税金(所得税+住民税)と社会保険料を差し引いた手取り収入のことです。
変動率を設定する
変動率とは物価の上昇などを考慮した増減率のことですが、収入、支出、貯蓄残高には給与の上昇や貯金の利回りなどを考慮した変動率を設定してキャッシュフロー表を作成します。
<わかりやすい解説動画>
【日本FP協会】映像教材 キャッシュフロー表の作成
個人のバランスシート
個人のバランスシートとは会社の決算書の一つである貸借対照表の個人版のことで左側に資産を記入し、右側に負債と純資産を記入します。
一例を掲載します。
上記の表が個人のバランスシートでして、注意点が3つありますので説明します。
1つ目が、資産の合計と負債+純資産の合計の金額は必ず一致する、ということです。
資産の合計 = 負債の合計 + 純資産の合計
引用:貸借対照表のルール
もし金額があわない場合は、どこかに見落としている項目があるはずですので、見直す必要があります…
2つ目は株式など相場によって価格が変動するものは取得した価格ではなく、バランスシート作成時の時価で記入することです。
3つ目は生命保険の金額はかけている保険金額や払い込んだ保険料額ではなく、解約した場合に受け取ることができる解約返戻金の金額で記入することです。
ライフイベント表、家計のキャッシュフロー表、家計のバランスシートは以下のホームページ(日本FP協会)にテンプレートがありますのでチェックしてみてください。
さいごに
今回はFP2級、FP3級ライフプランニングと資金計画からライフイベント表、キャッシュフロー表、個人のバランスシートの説明をさせていただきました。
表関係はどうしても数字ばかりが並びますので苦手意識がある人にとっては、難しく感じてしまうこともあるかもしれません。
私も資格試験の勉強をしていたときは、あまり好きではなかったのですが、独立して顧客のプランニングをするさいに非常に役に立つことがわかりましたので好きになりました。