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【FP講座】4種類の債券利回り計算の目的と計算方法

【FP講座】4種類の債券利回り計算の目的と計算方法

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

今回のFP2級、3級資格講座では、債券の利回りを計算する方法を説明いたします。

応募者利回り、最終利回り、所有期間利回り、直接利回りの4つの利回り計算問題は試験に出題されやすいので、計算方法と各利回りの違いを押さえておきましょう。

※債券の主な種類
国債(個人向け国債、新窓販国債、利付国債)
社債(事業債)、外国債券(円建外債(サムライ債)、外貨建債、二重通貨建債(デュアル・カレンシー債))
引用:債券にはどんな種類がありますか?(日本証券業協会)

利回り計算の目的

債券投資の利率とは投資した額面金額に対する年間の利子の割合のことですが、利回りとは利子も含めた投資金額の年間収益割合のことです。

この利回りを調べることで、投資の可否や投資の結果に対する判断が可能になります。

債券投資にもちいられる4つの利回り計算を説明します。

応募者利回り

応募者利回りとは、新規に発行された債権を購入(発行価格)して、満期である償還期限まで保有した場合の発行価格に対する年間の収益割合のことです。

応募者利回り(%)の計算は下記①~③で求めることができます。

①(償還価格-発行価格)÷償還期限

②(①で求めた数字+利率)÷発行価格

③ ②で求めた数字×100=応募者利回り(%)

hana
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わかりづらいかもしれませんので具体例を記載します。

例:償還期限10年、利率2%の債券を発行価格102円で購入した場合

①償還価格100円から発行価格102円を引いたのち、償還期限10年で割ります。

(100-102)÷10=-0.2

②-0.2に利率2%を加算して発行価格102円で割ります。

(-0.2+2)÷102=0.0176(四捨五入しています)

③0.0176×100=1.76%(応募者利回り)

最終利回り

最終利回りとは、すでに発行されている債券を購入して満期である償還期限まで保有した場合の購入価格に対する年間の収益割合のことです。

最終利回り(%)の計算は下記①~③で求めることができます。

①(償還価格-購入価格)÷所有期間

②(①で求めた数字+利率)÷購入価格

③ ②で求めた数字×100=最終利回り(%)

hana
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計算方法は応募者利回りと同じで、発行価格が購入価格になり、償還期限が所有期間になるだけです。

所有期間利回り

所有期間利回りとは、購入した債券を償還期限を待たずに途中で売却した場合の購入価格に対する年間の収益割合のことです。

所有期間利回り(%)の計算は下記①~③で求めることができます。

①(売却価格-購入価格)÷所有期間

②(①で求めた数字+利率)÷購入価格

③ ②で求めた数字×100=所有期間利回り(%)

hana
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所有期間利回りも、応募者利回り、最終利回りと同じ手順で求めることができます。

直接利回り

直接利回りは、債券の購入価格に対する年間の利子の割合を求めることができます。

直接利回り(%)は利率÷購入価格×100で求めることができます。

 

<債券の利回り計算 解説動画>

<債券の利回り計算のやり方(講師:東条慎也)>

さいごに

今回はファイナンシャルプランナー2級、3級試験で問われやすい4つの利回り計算、 応募者利回り、最終利回り、所有期間利回り、直接利回り について説明させていただきました。

計算問題は、よく出題されますので、電卓などで計算に慣れておくといいでしょう。

その他の債権に関する情報は以下の記事も参考にしてください。