シニア債(優先債)とは?意味や仕組みをわかりやすく解説!

投資

こんにちは。

ファイナンシャルプランナー(1級FP技能士)のhanaです。

この記事では↓

証券化商品に「シニア債」というものがあることを知りました。これは高齢者専用の金融商品ということでしょうか?

といった疑問や

シニア債の他に「ジュニア債」もあるみたいだけど、これは僕専用ってことかな?

といった疑問にお答えするためにシニア債等の意味や仕組みをわかりやすく解説します。

hana
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ちなみにシニア債やジュニア債の区別は年齢とは関係ありません。証券化商品に債務不履行など万が一が起きたときの「弁済の優先順位」のことです

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シニア債とは

シニア債とはCBO(Collateralized Bond Obligation)と呼ばれる社債担保証券を発行するさい同一CBO内で「シニア」「メザニン」「ジュニア」と3つに区分したものの一つで、今後CBOに債務不履行などが発生して元利金等の支払が困難になった場合、他の区分に優先して元利金等を受け取れる債券です。

優先順位は①シニア②メザニン③ジュニアとなっておりシニア債は最初に弁済を受けることができるので優先債と呼ばれています。

CBO(社債担保証券)とは資産を証券化する仕組みであるABS(資産担保証券)の一種で社債を対象に証券化した金融商品です。

その仕組みは資産の流動化に関する法律(資産流動化法またはSPC法とも呼ばれる)に基づいて複数の企業が発行する社債を一つにまとめて(プールして)証券化商品として投資家に販売。その証券化商品から発生するキャッシュフロー(利益)を原資として投資家に元利金が支払われます。

企業側の立場でみると信用力の低さなどを理由に単独での社債発行が困難な場合でもCBO(社債担保証券)に参加することで資金調達が可能となります。

また信用力が比較的高い企業もCBOを利用することで格付けが高く設定された場合は単独で社債発行する場合に比べてより有利な条件で資金調達等を行えるケースがあります。

企業側の社債発行は新規(プライマリー市場)発行でも既(セカンダリー市場)発行でも利用可能ですが日本では新規発行による社債がCBOの中心になっています。

このCBO(社債担保証券)の仕組みからわかるように一つのCBO内には信用力の高い企業の社債もあれば、そうではない社債もあるということになりますが、このCBOを「シニア」「メザニン」「ジュニア」に区分して販売することで投資家は自身のリスク許容度に応じた投資対象を選択することができます。

hana
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リスク許容度とは投資で損失が発生した場合にどのくらいの損失までなら受け入れることができるか、許容できるか、という度合いのことで、投資家それぞれの考え方や資産状況等に応じて異なります

シニア債等の区分による違い

シニア債(優先債)

CBOに債務不履行等のデフォルト事由が発生した場合、3区分のなかで最も優先して元利金等の支払いが行われる債券。そのため格付けも1番高く設定されるが債券の利率(利回り)は最も低くなる。ローリスク・ローリターン。

メザニン債

メザニンとは建物の中二階という意味。3区分の中間に位置しておりシニア債には劣後するがジュニア債には優先して元利金が支払われる。ミドルリスク・ミドルリターン。

ジュニア債(劣後債)

ジュニア債はデフォルト事由発生時の元利金支払いが3区分のうち最下位に位置する債券。劣後債と呼ばれ格付けも1番低く設定されるが、そのリスクプレミアム分債券の利率(利回り)は最も高くなる。ハイリスク・ハイリターン。

hana
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同一のCBO(社債担保証券)でも「シニア」「メザニン」「ジュニア」の区分に応じて格付けが異なる(結果、利率が違う)点と債務不履行等のデフォルトが発生しないかぎりは、どの区分でも契約通り元利金が支払われる点はシニア債等への投資を検討するうえで大事なポイントですのでご注意ください

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さいごに

CBO(資産担保証券)は1980年代にアメリカで始まった仕組みで、日本では1990年代後半から企業にとっては資金調達手段の確保として、投資家にとっては資産運用の対象として利用されるようになりました。

ですが2020年5月現在、日本企業の社債を証券化したCBOはあまりみかけなくなりました。その主たる原因はサブプライムローンに端を発したリーマンショックの影響で国内の一部CBOによる元利金返還に支障が生じたためです。

そのため現状CBO(シニア債や劣後債等)に投資をする場合、外国企業が発行する社債等を対象に検討するケースが多いですが、今回記事に掲載した「シニア債」「メザニン債」「ジュニア債」の基本的な仕組みや考え方はほぼ同じですので(為替リスク等の外国特有のリスクはありますが)ぜひ参考にして下さると幸いです。

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