マネーリテラシーUP、ファイナンシャルリテラシーの向上におすすめの書籍(お金の勉強本)を厳選して紹介します。選ぶ人の目的に合ったお金の本が見つかるように、以下4つの角度からおすすめの本を紹介しました。
マネーリテラシーUPの本①お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方
マネーリテラシーUPにおすすめの本1冊目は「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」です。
タイトル | お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方 知的人生設計のすすめ |
著者 | 橘 玲 |
出版社 | 幻冬舎文庫 |
ページ数 | 418ページ |
発売日 | 2017/8/4 新版 |
特徴 おすすめできる人 |
はじめてお金の勉強をする人におすすめ |
2002年に出版された橘玲(タチバナアキラ)著の「お金持ちになれる黄金の羽根の拾い方」はベストセラー本として多くの人に読まれています。上記掲載している書籍は2017年に文庫本として出版された新版となります。
700円程度で418ページものボリュームがある本書はお金持ちになるための唯一の方程式ともいえる
- 収入を増やす
- 支出を減らす
- 運用利回りをあげる
について、抽象的な説明ではなく図解や計算式をもちいた具体例で解説されています。
個人レベルの「家計管理」「資産運用」「住宅」「生命保険」の知識・管理・運用術から「法人と個人の違い」「税金」「海外投資」まで幅広く情報が掲載されているので、広い視野でお金に関する情報を勉強できます。

「生活のコスト」「投資のコスト」「持家の30年後の価値」など知っておくと役立つ知識が論理的に記述されています。はじめてのお金の勉強におすすめできる1冊です。
マネーリテラシーUPの本②ユダヤ人大富豪の教え
マネーリテラシーUPにおすすめの本2冊目は「ユダヤ人大富豪の教え」です。
タイトル | ユダヤ人大富豪の教え 幸せな金持ちになる17の秘訣 |
著者 | 本田 健 |
出版社 | だいわ文庫 |
ページ数 | 240ページ |
発売日 | 2006/2/9 |
特徴 おすすめできる人 |
お金に対する「マインド・心構え」を養いたい人におすすめ |
お金の法則や生き方についての本を数多く出版されている本田健(ホンダケン)氏が書いた本書は幸せなお金持ちになるための秘訣が17個紹介されています。
「ユダヤ人大富豪の教え」目次
- 衝撃的な出会いと最初の試練
- 社会の成り立ちを知る
- 自分を知り、大好きなことをやる
- ものや人を見る目を養い、直観力を高める
- 思考と感情の力を知る
- セールスの達人になる
- スピーチの天才になる
- 人脈を使いこなす
- お金の法則を学ぶ
- 自分のビジネスをもつ
- アラジンの魔法のランプの使い方をマスターする
- 多くの人に気持ちよく助けてもらう
- パートナーシップの力を知る
- ミリオネア・メンタリティを身につける
- 勇気をもって決断し、情熱的に行動すること
- 失敗とうまくつき合う
- 夢を見ること
本書は若者とユダヤ人大富豪のやりとりの中から「幸せなお金持ち」になるにはどうすればいいのか、が分かるストーリー仕立てになっています。読書が苦手な人でも比較的読みやすい構成です。
本の内容は、実際の暮らしに応用できる家計管理術や投資方法というよりも、お金との向き合い方や人生を向上させるための考え方といった「心構え」がメインになっていますので、これからお金の勉強をしていくための下地には最適ですが、具体策を知りたい場合はやや物足りないかもしれません。

本書を読むことで「幸せなお金持ちとは何か」がわかります。お金と前向きに付き合っていくマインドを養えます!
マネーリテラシーUPの本③お金の教育がすべて。
マネーリテラシーUPにおすすめの本3冊目は「お金の教育がすべて。」です。
タイトル | お金の教育がすべて。 7歳から投資マインドが身につく本 |
著者 | ミアン・サミ |
出版社 | かんき出版 |
ページ数 | 255ページ |
発売日 | 2019/5/24 |
特徴 おすすめできる人 |
お金について「わかりやすい本」で学びたい人におすすめ |
【お金の科学者】の肩書を持つミアン・サミ氏の本書「お金の教育がすべて。」は7歳から投資マインドが身につく本として、7歳程度の子でも理解できるよう平易に解説されています。
お金の教育のために必要な「お金の知識」「お金の考え方」「お金の仕組み」「お金の歴史」を体系的に学ぶことができますので、お金の賢い使い方、貯め方を知るうえで役立つ1冊になります。
子が社会にでてからお金で困らないように本書を活用する(子に読み聞かせる)ことはもちろん、大人が読んでお金との向き合い方を考え直す(深める)といった使い方もできる構成になっています。読書でマネーリテラシーの向上を目指したいかたにおすすめの書籍です。

本書はお金の教育を通して「安心」や「自由」を手に入れるための方法を知ることができる1冊です!
マネーリテラシーUPの本④金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント
マネーリテラシーUPにおすすめの本4冊目は「金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント」です。
タイトル | 金持ち父さんのキャッシュフロー・クワドラント 経済的自由があなたのものになる |
著者 | ロバート・キヨサキ |
出版社 | 筑摩書房 |
ページ数 | 272ページ |
発売日 | 2013/11/8 改訂版 |
特徴 おすすめできる人 |
中級者以上向け。ビジネスオーナーや投資家を目指す人におすすめ |
ロバートキヨサキ氏著のキャッシュフロー・クワドラントは「金持ち父さん貧乏父さん」の続編です。より具体的なお金との向き合い方が記されています。
本書のなかでロバートキヨサキ氏は人の働き方や稼ぎ方を下記4つのクワドラントに分類しています。
- 【E】Employee=従業員
- 【S】Self Employed=自営業者
- 【B】Business Owner=ビジネスオーナー
- 【I】Investor=投資家
クワドラント(Quadrant)とは、日本語では「4分割」を意味します。本書では「お金の流れは4タイプに分けられる」といった考え方が紹介されています。
4つに分類したクワドラントから①お金持ちのキャッシュフローはどういう構成になっているのか、②中流以下の人のキャッシュフローはどういう構成なのか、を図をもちいて解説、そこからお金持ちのキャッシュフロー構成にしていくにはどうすればいいのか、といった対策方法が記されています。
「従業員や自営業者」から「ビジネスオーナーや投資家」に移行していく重要性について、また、富を築くポイントとなる「時間」「税金」などもしっかりからめて解説されているおり、お金の勉強をするうえで納得のいく1冊といえるでしょう。
その他、お金持ちになるにはどの程度のレベル(段階)が必要なのか、企業レベルで活用している貸借対照表や損益計算書を個人の家計に落とし込んでお金の流れを把握するコツなども記載されています。
家計のお金や投資に関するマネーリテラシーを向上させるのに役立つ金融本です。

「金持ち父さん貧乏父さん」の続編。お金持ちになるための「具体的な行動」について学べます。
お金について学べる映画|3作品を厳選
ここまでで、お金の勉強に役立つ4冊の本を紹介しました。ただ、書籍で学ぶのは勉強感が強く、大変に思われることもあるかもしれません。
そんなときにおすすめなのが「映画」です。映画には実在の人物や出来事を題材にした作品が多数ありますので、金融業界の内部事情や、お金持ちになった人のサクセスストーリーを楽しく気軽に学べます。
お金について学べる映画①幸せのちから
1981年のサンフランシスコ。妻と息子と暮らすクリス・ガードナーは高級医療機器のセールスマンとして生計を立てていた。だが、仕事がうまく行かず、家計は火の車。愛想を尽かした妻に去られ、家賃の滞納で自宅からも立ち退きを命じられてしまう。
※生活苦からお金持ちになった(成功をつかんだ)実在の人物を描いた感動作
監督:ガブリエレ・ムッチーノ
脚本:スティーヴン・コンラッド
出演:ウィル・スミス/ジェイデン・クリストファー・サイア・スミス
2006年アメリカ/117分
お金について学べる映画②ウルフオブウォールストリート
金も知識もないまま株の世界に飛び込んだジョーダンは、弱冠26歳で会社を設立。1ドルにも満たないクズ株を巧みなセールストークで売りつけ、瞬く間に億万長者に。パーティ、ドラッグ、娼婦に金を使い豪遊三昧のジョーダンだったが、捜査の手が迫っていた
※ウォール街の狼と呼ばれた株式ブローカーの波乱万丈な人生(実話)を描いた映画
監督:マーティン・スコセッシ
脚本:テレンス・ウィンター
出演:レオナルド・ディカプリオ
2013年アメリカ/180分
お金について学べる映画③シェフ 三ツ星フードトラック始めました
ロサンゼルスの一流レストランの料理長カールは、オーナーや評論家と喧嘩して退職。傷心のまま故郷マイアミに戻るが、そこで食べたキューバサンドイッチに感銘を受け、料理の移動販売を思い立つ。息子や仲間の協力を得て、カールはフードトラックを走らせ…。
※息子や仲間の協力を得て料理の移動販売で再起をはかる男の物語
監督 脚本:ジョン・ファヴロー
出演:ジョン・ファヴロー
2014年アメリカ/115分
上記の映画は2022年5月現在、U-NEXTで視聴可能です。初めて利用する場合は31日間無料で視聴できます。映画でマネーリテラシーを高めたい場合はチェックしてください。

U-NEXTは20万作品以上の動画がありますので、お金の勉強はもちろん、息抜きにもおすすめのサービスです。
さいごに
お金の勉強に役立つ4冊の本と、マネーリテラシー向上、ファイナンシャルリテラシーupにおすすめな映画の紹介をしました。家計管理や資産運用などにおいてお金の知識や情報を持っているかどうかはとても重要ですので参考にしてくださいますと幸いです。
マネーリテラシー(または金融リテラシー)とは「お金に関する知識・情報を正しく持っており、それを活かすことができる能力」のことですが、とりわけ日本人はマネーリテラシーが低いと言われています。
それもそのはず。日本の学校教育でお金に関する授業はありませんし、日本の家庭ではお金に関する話はタブーとされている傾向があります。その結果、お金の知識・情報を得る機会が少なくマネーリテラシーも低くなってしまいます。
2021年にアクサ生命保険株式会社が発表した「金融リテラシーと健康リテラシーに関する意識調査」では、以下のような回答結果が公表されています。
人生100年時代を楽しむために必要だと思うリテラシー
「健康リテラシー」(51.6%)が 1位、
「金融リテラシー」(50.0%)が僅差で2位
引用:アクサ生命、金融リテラシーと健康リテラシーに関する意識調査の結果を公表
金融リテラシーに対して、年々、注目度は集まるものの、まだまだお金の知識が必要と感じる人は多い傾向にあります。
マネーリテラシーが低いと「資産運用」や「各種ローン」「税金の支払い」「保険や投資商品の購入」などにおいて、正しい判断(リスク・リターンの特性、利回り、複利効果、返済計画など)ができず不利益を被る可能性があります。

そうならないためにはお金の知識・情報を正しく持つことが大切です!
以下に「お金の知識をチェックできるクイズ」も用意しました。正しいお金の知識の確認のために、ぜひ挑戦してみてください。